2011年11月16日

iTunes Match

Appleが昨日からサービスをスタートした"iTunes Match"。自分がiPodを初めて買って、手元の音楽CDをリッピングして聞き出して暫くした頃、結構な枚数の音楽CDを当時持っていましたから、一度に全てのリッピング作業をする余裕もなかったし、だいたい購入したiPodがiPod nanoの4GBモデルだったかな、入る曲数も限定されていたので、お気に入りのCDを何十枚かリッピングしただけでした。で、その時に思ったのが「この音楽CDと交換で、iTunesの音楽データーをもらえないだろうか」ということ。リッピング作業が無くなるだけでもメリットだと思ったんですよね。ただ、そのうちに時間を見てリッピングするようになって分かったんですが、自分が持っている音楽CDで一番新しいものが1995年くらい迄のもの。一番古いものだと、1980年ですからね。流石に(その当時は)かなりの曲はiTunesに上がっていなくて、仕方なくリッピング作業を続けたんですが。

で、このiTunes Matchは、まさにそんなサービスで、こんな事なら思いついたときに特許でも取っておけば良かった、と(笑)。このサービス、非常にユーザーフレンドリーな「流石Apple」という内容だとは思うんですが、Apple側にしてみれば似て非なる音楽データをどんどんアップされてクラウドのキャパシティが圧迫されるよりも、同じものは同じもの同士でひとまとめにすれば、クラウドスペースの節約になるしユーザー管理もしやすいでしょう。その分の特にクラウドスペースの最適化だけで、その為に支払うだろう著作権料等十分に賄えるんでしょう。

次に期待するのは、同じシステムの「映像系サービス」。ただ、ここで問題になるのはデータサイズと共に、その映像の「質」でしょうね。例えばDVDからリッピングした画像とBlu-rayからでは全く違うのに、じゃぁどちらかの解像度に合わせるのかという問題は出てくるでしょう。個人的に、もしそのようなサービスをするとなると、多分ソース毎に何段階かにレベル設定して、オリジナルソースに合わせた画像提供をするのだと思います。で、幾らかのアップグレード料金を払うと、上位の高品質のデータと差し替わる、とか。さらに考えると、ビデオレンタル何かも、メディアを借り受けるんじゃなくて、一時的に期間限定でそのデータを自分のiTunes Matchに登録して貰えばいいわけで、これは結構便利かもしれない。いゃ、今ならネットワーク経由でも視聴出来るでしょという話も有るけれど、ダウンロードする手間も無いし、自分のストレージを圧迫する必要も無いし。特に、何枚もメデイアが必要なシリーズ物を一気に見る、まとめて見るなんて言うときには便利かも。

テレビ放送で人気のあったプログラム何かも、そのまま登録して有料コンテンツにするのも楽そうですよね。メディアに焼かなくて良いから、その分のコストも浮くだろうし。極端な話、オリジナルのソースデータは一つだけ有ればよく、そのデータを所有しているユーザーにはリンク情報だけ投げておけば良いわけだから、管理する側(=Apple)としては楽な話です。勿論、現実的にパフォーマンス確保のためには、データのキャッシュとか負荷分散は当然しなきゃいけないけれど、それにしても全てのユーザーが同じデータをそれぞれ所有する事を考えれば、システム的にはずつと楽なはず。インディーズ系ソフトや自主製作物等の作品も、マスターイメージを作成すれば販路にのせることが可能になるから、ずっと敷居が下がるんじゃないでしょうかね。いろいろと拡張できるアイデアはありそうです。

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