2011年10月7日

スクリーンサイズと解像度

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、スクリーンのサイズと解像度の関係について。一般的なパソコンユーザー、スマホユーザーの場合、購入時に画面サイズを気にすることはあっても、解像度まで気にする人は少ないんじゃないでしょうか。一つは、見た目が似ているテレビの場合、最近のデジタルテレビになってHD対応とか解像度の話が出るようになったけれど、それまでは「何インチテレビ」と確認するのが普通で、せいぜいアナログ時代だと「水平解像度400本」とか言う話が出る程度。

一般的なテレビのLCD/プラズマ化よりも速く、パソコンの世界ではLCDディスプレーを使用するノートブックPCが登場し、こちらの世界では本体のサイズが例えばA4ファイルサイズとかB5サブノートとか固定されていたので、同じサイズでどれだけ高解像度を提供出来るかという競争になりました。最初はVGA(640×480)が登場し、それがSVGA(800×600)、XGA(1024×768)が標準になったところで、パネルの世界も充実しだして、13インチとか14インチとか15インチとか、逆に10インチとか11インチとかバリエーションが出てくるようになりました。ここで、コラムに書かれているような、サイズと解像度のコンビネーションがいろいろ登場してきて、DPIの世界が複雑化してきたわけですよね。

初期のMacの場合話は単純で、DPIは常に一定だったから、画面サイズが大きい=解像度が大きい、という世界。普通に文章入力をする程度なら小型のMacで十分だったけれど、Macユーザーの多くを占めるグラフィック系ドロー系ユーザーは、高解像度を求めて当時から大きなモニターを接続しているのがMacの世界でしたよね。そんな話もちょっと懐かしく思い出されます。

で、山田氏も書かれているように、今の「情報端末の世界」はPCが前提となっていた世界に、突然異端児とも言えるスマートフォンやiPadのような情報端末がいろいろなバリエーションで登場してきました。個々で問題なのは、情報共有するためには画面構成なども一つの要素なんだけど、解像度や画面サイズの違いで、どのデバイスでも同じように表示するというのは難しい。個人的には、クラウド化が進めば、仮想的なディスプレーを定義して、その仮想ディスプレーと物理ディスプレーがマッピングされれば、物理ディスプレーがどんな形になろうとも表示情報損失みたいな事は発生しないと思うけれど、言うは易く行うは難しですけどね。単純に、解像度や画面要素の配置最適化だけでなく、コラムにもあるように高齢者向けにDPIを上げたりとか、あるいは弱視者向けにコントラストを上げたりなんていう「変換」も必要だろうし可能なんじゃないかと。

スマートフォンがいろいろと登場してきて、iPad等のような小型の情報端末も普及してくると、そろそろ物理的なデバイスに依存した情報環境からもっと自由な世界が生まれてきそうな予感とも期待とも言える雰囲気を感じていたんですが、そんな世界構築のリーダーと期待されていたジョブズ氏がこういうタイミングで無くなってしまったのは、何とも残念ですね。

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