2011年10月7日

電子ブックリーダーと電子ブックデーター

Amazon Kindleの使用レポート。何度かUSに行く機会があるので、特に飛行機の中とか空港のラウンジなどでiPadやKindleを使っている人をよく見かけますが、初代のKindleははっきり言って大きくて重そうで、分厚い書籍を持ち歩くアメリカ人なら良いだろうけど日本人には不向きだろうなとずっと思っていました。そんなこともあってか、Kindleもだんだん小型軽量化されていて、今回アナウンスされたKindle Fireなんかはちょっと触れてみたい気がする製品。残念ながらそのKindle Fireでは無いけれど、同系列の廉価版モデルの試用記。200gを切る軽さ、US$100程度という手頃な値段と、C/Pは良さそうです。勿論、削った限りは制限事項もあるわけで、ここではメモリー容量が最大のネックになりそうですね。せめてもう$10位アップしてもいいから、SDスロットくらい付けてくれると便利なんだけど。

実は、今朝会社に出る途中、自宅近くのバス停でバスを待っているとき、一緒に並んでいた同年代くらいのサラリーマン氏がなにやら電子ブックを読んでいるんですよね。失礼ながら、こんな田舎でも使っている人が居るんだとちょっと感激したんですが(笑)。どこの製品化まではよく分からなかったんですが、何となくSONYのReader仮名という気がします。たまたまだとは思うけれど、でも電子ブックなんてほとんど縁の無さそうなこんな田舎町でも利用者がいるということは、そろそろ物理的書籍から電子書籍へのスライドが本格化しつつあると考えても良いのでしょうね。

それほど使い込んだわけではないけれど、いくつかの電子ブックフォーマットでの書籍とか、PDF化された書籍を読んだことがあるんですが、便利だなと思う反面ちょっとどうかなと思うのが、物理書籍の世界を電子ブックリーダーの中に再現していること。確かに、「読書」という動作を継承するのは良いのだけれど、電子ブックには電子ブックなりの便利さがあるわけで、例えば「ページめくり」なんていう動作を忠実に再現する必要があるのだろうか。物理書籍の時にはコンパクトにまとめる必要があるのでページ単位でデータ(文章)をまとめるのが便利ですが、そう言う制限のない電子ブックの世界ならずーーーーっと文章が続いた状態でスクロールしていく方式の方が簡単便利だと思うんですよね。その分、途中で止めてもすぐに分かるように「しおり機能」を充実させたり、任意の場所にジャンプできるような「マーキング機能」みたいなものとか充実しないといけないけれど。でも、それが「書籍」ではない「電子ブック」の良さだとも思うわけです。

何でもかんでも電子化デジタル化すればいいとは決して思わないけれど、時代の流れとともにそのデザインやスタイルが変化していくことも重要だと思うんですよね。物理書籍にしても、マーケットは爆発的に広がることはないかもしれないけれど、いつでもどこでも読める手段としてこれかも残るだろうし、情報収集の効率的手段として、電子ブック・電子リーダーの世界も、これから重要度は増していくだろうし。その当たりに、また新しいビジネスチャンスもあると思うんですよね、難しいけれど。

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