2011年9月16日

大停電

昨日午後、韓国で発生した全土規模の大停電。発電設備が夏が終わったと言うことでメンテナンスに入っていて全体の供給量が低下していたところへ、日本同様に予想外の残暑のためにエアコンなどの電力需要が急増して電力供給が逼迫したため、急遽地方毎に順番に強制停電に踏み切ったと言うことですけど、ちょっと信じられない話ですよね。一応事前に電力供給が逼迫していることはアナウンスされて、省エネ協力の要請もしたけれど、結局効果が無くて停電になった(した?)との事ですが、震災直後の日本での計画停電でもあれだけ騒ぎになったわけだから、急に停電になったらかなりの騒ぎだったんじゃないだろうか。よく、事故とか起きなかったと思うけれど。

日本も、企業や家庭での省エネ努力があって、電力供給量が下がっても何とか夏のピーク時を乗り切ったけれど、今後メンテナンス中の原子力発電所が再稼働できる見込みが低くて、さらに今かき集めて発電している火力発電所なんかも、老朽化しているものもあるだろうから今後もずっと同じように使えるとは限らないだろうから、今年の冬とか来年夏とか、さらに厳しくなりそうですね。水力発電にしても、先日の台風の影響で使えなくなった物もあるわけで、今足りているから良いとか悪いとかではなく、それなりに備えが必要。それって、震災の時の大津波でそれまで想定していたよりも大きな津波が押し寄せて堤防が決壊したのと同様で、どの程度まで安全係数を持っておくべきなのか、その判断は難しいもの。好むと好まざるとに関わらず、今の日本の社会インフラは電気を重要なエネルギーの一つとして動いているのは紛れもない事実ですから、それに対してもっと短期的にどうするのか、その上で中・長期的にどうするのか、そういう意味のある話をもっとして欲しいですよね。

韓国での大停電は、たまたま複数の要素が悪いタイミングで重なって発生舌とも言えるけれど、同じ事が今の日本でも十分起こりうるわけですからね。単にお隣のトラブルというだけでなく、日本にも明日起こるかもしれない事故として考える必要があるでしょうね。

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