2011年8月12日

LITTLE BOY

CXの番組で、広島原爆忌の翌日(8月7日)に"LITTLE BOY"と印刷されたTシャツを着ていたのはけしからんという話。さらに、その"LITTLE BOY"とは反対側には"FOOL ON THE HILL FRIENDS"と書かれていたことを、適当にこじつけて流布したりしたものだから、どうも変な話になっている雰囲気。ドラマの設定(男子校に一人女子生徒が男性として入学している)を考えると、「FOOL ON THE HILL FRIENDS=仲間内で目立つ奴、ちょっと変わった奴」に引っかけた「LITTLE BOY=ちっちゃい奴、かわいい奴」と思うのが素直だと思うんですけどね。ドラマ自体は見ていないので、何かドラマの中に深い意味があるのかもしれないけれど、まぁCXのドラマでそこまで深読みすることはないか(笑)。

同じ系列である東海テレビの「セシウムさん」事件と違って、たまたま偶然なんだろうと思うんですが、それでも8月の上旬、さらに「原子力」というキーワードに敏感になっている昨今、「変な意味に取られると嫌だな」と思う人が居ても良かったとは思いますが。まぁ、撮影自体はもっと早い時期に完了しているんだろうから、時期的な考慮が欠けていたかもしれないけれど。

"LITTLE BOY"と言う言葉は、もう一つの原子爆弾"FAT MAN"とともに、日本人にとってはそれなりに意味がある言葉ではあるけれど、でもどちらの言葉も一般的な名詞である以上、今回のようにとやかく言う必要もないし言われる理由もないと思いますけどね。仮に、その言葉と一緒に、飛行機の絵が描かれていたとか、爆弾のような模様があったとか、そういうことであればまだしも、ちょっと言葉狩りに近い印象も受けますね。"FOOL ON THE HILL"と言えば、自分の世代で先ず浮かぶのがビートルズ(Beatles)の名曲。ガリレオ・ガリレイの事を歌った、自分は正しいのに回りが認めないというシチュエーションの歌(で、良かったはず-汗)。何となく、ドラマの設定に合っているような気がするんですけどね。

昨日も書いたけれど、ネットの手軽さから何でもかんでも書き込んで自慢したくなる風潮がある一方で、これまでなら聞こえてこない・意識しないような情報までもが、どんどん流れ込んできたりするから、しなくても良いようなことまでお詫びとか苦言とか注釈とか、そんな色々な仕事が増えてしまうのも困ったものです。知らないうちに、自分が全く感知しないようなことがネットのなかでは「常識・確定」してしまい、本人がそれを否定しても「本人の証明は?」とか「ソースは?」とか、ある意味悪魔の証明を求められてしまう始末。ネットの時代ですから、いろいろな形で色々な言葉に出会い、それに対して色々な思い・考えを持つことは良いことだと思うけれど、だからこそそれを押しつけるのではなく、その考えを広めることであれば良かったんですけど、単にこの時期にこういう言葉はけしからんという話に矮小化されてしまうことが残念です。

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