2011年8月20日

HP、PC部門を分離

HP(Hewlett-Packard)が、同社のパソコン部門を分離するというニュース。いゃぁ、同じIT業界で仕事をしている一人として、結構驚きました。一応、現在世界シェア1位(18.5%)で、2位のDELL(12.5%)とも大きな差があるのに、「儲からない」という話ですからね。もちろん、シェアが大きければ、それに比例して利益が出るというものでもないけれど、HPの他のビジネスと比べて利益率が低いからと言う理由で分離するんですからね。いかに、PCのハードウェアビジネスが厳しくなってきているか、強く感じる話です。それに、鳴り物入りでPalmを買収してwebOSを始めたのに、一年経たないうちにそれも止めてしまうし。暫く前までは、それまでの王者DELLを抜いて、飛ぶ鳥を落とす勢いでPCビジネスを展開していた会社がこうですからね。

で、こうなると、このPC部門をどこかのライバルメーカーが買収するんじゃないかと言う話になるわけですが、さてどこが買うんだろうか。2位のDELL? 3位のLenovo? 4位のAcer? あるいは、日本のメーカー、SONYとか東芝が買収して、一気に世界トップメーカーに躍り出たりして。

しかし、HPといいIBMといい、ちょっと前なら「コンピューターメーカー」と呼ばれていた会社は、どんどんコンピューター(PCですけど)離れをしている感じがしますね。それだけ、PCが一般化してきて、特定のメーカーが占有して開発するような商材ではなくなってきた証拠なんだろうけど。自分が社会人になった頃って、PCの価格は何十万円、100万円近くしたものですが、いまではその1/20位で十分購入出来ますしね。当初のHPのパソコンって、いわゆる廉価モデルという認識が大きかったけれど、その後DEC、Compaqと買収して、それらの血筋を引いた結構高級モデルというか、セレブっぽいモデルもあったんだけど、結局企業ユーザー向けとなると価格第一、PCはシステムソリューションの1パーツでしかないから、あえて自分で持つ必要も無くなってきた、ということなんだろうな。

これを切っ掛けに、日本のPCメーカーも含めて大きな再編が生まれて来たりして。

0 件のコメント:

コメントを投稿