2011年8月30日

ドクロベエよ永遠に

声優・ナレーターである、滝口順平氏が80歳で亡くなられました。最近ならば、「ぶらり途中下車の旅」での軽妙なナレーションが、自分たち世代だと、やっぱりタイムボカンシリーズの「お仕置きだべぇ~」のドクロベエの声でお馴染みの声優さんですよね。Wikiにこれまでの吹き替え作品がリストされていますが、「悟空の大冒険」とか「ハクション大魔王」とか、それこそ子供の頃物心ついた頃から聞いていた声だから、あれから何十年経っても何の違和感も感じない。逆の言い方をすると、自分が子供の頃にはもう第一線で仕事をされていたわけだから、あれから何十年も過ぎてしまうと、当時耳に慣れた人達の多くが、今では恒例になり現役を引退されていたりしているんですよね。時々、昔懐かしい声優さんの声を久しぶりに聞いたと思ったら、実は声質が似ている別の人だったりして、あの声優さんはどうしたんだろうなんて思っていると、突然訃報を聞いたり... 仕方のないこととはいえ、やっぱり寂しいですよね。望むのは、こういった素晴らしい声優さんを超える、次の世代の声優さんが、もっと沢山登場してきて欲しいこと。最近は、誰でも声優が出来るというか、なんだろう、アニメの吹き替えが多いためか、妙に吹き替えられた台詞回しが大げさというかわざとらしいというか。昔の声優さんは、まずは外国の俳優さんの演技に合わせて声を当てるところから始めたから、まず演技に合わせた台詞回しがあって、その後アニメとかの場合でも、当時は動きが制限されていて少ないアニメでも、声で演技をしていた感じがあるんですよね。それが、最近ではCG等も利用して動きも派手になってきたから、それに合わせて台詞も派手というか大げさな言い方をすれば何となく画とあっているように感じてしまい、如何せん「声の演技」という部分が少なくなってきたような気がします。まぁ、有名なタレントさんがいきなり吹き替えとかやっちゃう時代ですからね。いずれにしても、また一人慣れ親しんだ方が遠いところに行ってしまわれて、本当に寂しい限りです。

合掌。

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