2011年8月4日

日立のテレビ

最初「日立、テレビから撤退」という見出しを見て、正直驚いたけれど、よくよく記事の内容を見せ場「テレビの自社生産から撤退」で、日立ブランドのテレビ販売は続けるという内容。今の日立製テレビと言えば「WOO(ウー)」。でも、自分たちの世代だと、日立のテレビと言えば「キドカラー」なんですよねぇ(笑)。ブラウン管の蛍光体に「希土類」を利用していたので「希土カラー」→「キドカラー」という安易なネーミングで、でも確かに「輝度カラー」みたいなイメージで明るい画面だった記憶はがあります。もう一つ記憶にあるのが、マスコット(キャラクター)の「ポンパ君」。黄色いくちばしに赤い身体の派手なマスコットで、私はずっとオウムだと思っていたけれど、Wikiには「カラス」と書いてあってちょっとビックリ。

日本を代表する企業の一つだけに、昔から馴染みのある会社ではあるけれど、どちらかというと重電系の会社であまり一般的な製品を扱っているというイメージは無いんですよね。大きな会社だから、家電にも手を出している、みたいな感じで。それでも、白物家電なんかはそこそこ頑張っている印象はありますよね。「日立のシロクマ君」とか。でも、パナソニックとかソニーとか、もともと家電系製品から大きくなってきたメーカーとは異なり、東芝、三菱のように重電・重工業から始まった会社ですから、主戦場ではない製品に対しては今の時代厳しい評価をせざるを得ないんでしょう。でも、製品製造という事では今の時代OEM/ODMというのは、普通の手法ですからね。もちろん、その内容にはピンからキリまでありますけど、コストを押さえつつ良い品質・機能の製品を作るのもメーカーの使命ですしね。

で、さらに今朝の日経新聞には、日立と三菱重工業が経営統合というビックリするニュースが。単純合計で売上高12兆円を超える巨大企業がもしかしたら誕生するかもしれないわけで、そうなるとテレビの自社生産なんて小さな問題ですねぇ。最近では、いろいろな企業間の経営統合や合併と言う話を聞いて、ちょっと麻痺状態な感覚にもなっていますが、スケールメリットを求めて大きくなるのは良いけれど、その分日本人が得意な細かなところにも気配りするような小回りの良さが無くならないか、それがちょっと心配です。

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