2011年8月25日

AiRScouter

ブラザーが開発していた「網膜ディスプレー」が、いよいよ実用化という記事。特定用途向けなので、一般に入手はまだ暫く出来ないけれど、でも30年ほど前にSONYのWalkmanが登場して、「ながら音楽」というライフスタイルか生まれたように、今度はこのスカウターを装着して日々の活動を行うような「ながらブラウジング」「ながら映像」みたいなライフスタイルが生まれるかも。「いゃ、今だってスマホを見ながら歩いているじゃん」と言われるかもしれないけれど、それは「ながらスタイル」とはちょっと違う。スマホを見ている間は、外世界とは分離しているんですよね。もちろん「ながら音楽」にしても、外の音は聞こえないことが多いけれど、まぁどちらが主従かと言えば、音楽が従。でも、スマホで見ながら歩いたりと言うときは、スマホが主になっちゃう。それが、このスカウターを使えば、見ながらが従になり、歩きながら周りを見たり、移動したりということが主になるんですよね。

例えば、このスカウターをスマートフォンと接続して、本体でGPS機能を出して使ったり、目に入った建物とかの情報をGoogleで検索したり、あるいはメールをその場で書いたり。「画面」は目の前にあるわけだから、スマホはポケットの中でもいいわけだし、スマホの操作と周りを見ることが一体化した使い方が出来る。言ってみれば「ながらスマホ」なんていうことですかね。

もちろん、最初の頃はWalkman登場時と同じように、いろいろとこれまでの社会ルールやマナーに反した事が出てくるでしょうね。もっと言えば、これは映像だけだけど、当然イヤホンとも連動して、耳も目も塞がれた「ながら族」が登場してくりだろうな。ただ、そうなったらそうなったで、最近の車が前方衝突防止装置を付けたように、音声と映像で周りの人との衝突回被や危険回避をするような機能を組み込めばよいわけだし。最近では、少し昔では考えられないような小型デバイス、小型素子が登場してきているので、人間の基本機能を拡張したり補強したりする「装着型デバイス」がブームになりそうな気がする。「サイボーグ化」までは行かない、フットボールプレーヤーが防具を身につけるような感じで身体にデバイスを装着する「プロテクター化」みたいな事が、あと10年もしたら可能になるかも。

となると、そういったものを装着しても苦にならない程度の体力が必要になり、世の中の人みんな健康になって、健康保険料も少なくてすみ、財政再建にも貢献したりして(笑)。

0 件のコメント:

コメントを投稿