2011年7月31日

再生エネルギー

再生エネルギー法に反対する産業界という記事。そもそも、今よりも大量の電力を固定価格で買い取れば、当然それだけ電気料金に対してのコストもアップするわけで、今安い電気料金だって値上げされるでしょうし、そうなれば安い電気料金と高い買い取り価格のギャップで利益を得る今の再生エネルギー特に太陽光発電のビジネススキームだって、ちょっと前提が変わってきますよね。将来的に、いろいろな選択肢を持つことは良いことだし必要なことだと思うけれど、まずは疲弊した今の日本経済・社会を何とか復活させるために、まずは早急にエネルギー手配をしなきゃいけないわけで、もっとも手っ取り早い(感情的にはもっとも無理だろうけど)停止中の原子力発電所の再稼働から、来年の需要をにらんで、火力発電所の増設を今から準備するとか、もっと効率的な事も考えないと、電気エネルギーは再生エネルギーに変わったけれど、誰も使ってくれない(使えない?)状態になりそう。

しかも、復興目的とかある程度仕方ない部分はあるけれど、増税の話ばかり出てきますが、10兆、20兆は無駄を省けばすぐに出るといっていたのは2年前なんですよね。その努力の跡すら見えないのに、安易に「足りなきゃ増税」と言っている人達には、ちょっと怒りすら感じたりして。とにかく、目先のショートレンジプランの積み上げばかりで、逆にロングレンジは荒唐無稽とは言わないが、「今そんなことを言っているときか」と言いたくなるような、二酸化炭素25%削減とか、再生エネルギー30%とか「夢」みたいな話ばかりですし。もっと、ショートレンジプランの精度を高くするとともに、そう言うロングレンジプランを本当に実現するなら、ショートとロングをちゃんとブリッジできるミドルレンジプランをしっかり出すべきですよね。それが「増税」では、論外以前の話ではないかと。

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