2011年5月20日

第二の創刊

「第二の創刊」と銘打つ、朝日新聞有料電子版の「朝日デジタル」。日経新聞に続いての有料化だそうですけど、どうだろう。朝日新聞のサイトにしても日経新聞のサイトにしても、会員登録しないと読めない記事があるわけで、これって凄くストレス。特に日経新聞なんか、記事の途中で切ってますからね。勿論、新聞社と言えども一企業だからビジネスモデルを作らないといけないのは分かるんですけどね。でも、一つの記事を無料・有料で切るんじゃなくて、無料なら事件や記事を公開するだけど、有料だとそこに詳細解説とか、アラートサービスがあるとか。そういう意味では、まだ朝日新聞の方がましだけど。

最も、産経新聞なんかは無料で全紙面公開しているし、今ではTwitterでほぼリアルタイムで情報は広がっていくから、余り意味があるようにも思えないんだけど。個人的には、当日の記事は無料公開するけれど、アーカイブへのアクセスとかは有料とか。あるいは、興味のある分野をフィルター出来るサービスとか、関連性のある記事や情報を自動的に収集するサービスとか。一昔前には、毎朝配達される新聞がいわゆるポータルサイトみたいな存在だったと思うけれど、そういう自分用のポータルサイト化みたいなのも一つの生き残りかも。あるいは、百科事典というか、過去記事を整理整頓して「生きた辞典」みたいな機能って出来ないだろうか。

日経新聞がサービスを始めたとき、何かで「新聞を読む年齢層はデジタル版を読むようなデバイスは使わないし、また逆も真なり」というコメントを読み、なるほどなと思ったものです。でも、iPadが登場した事で、非デジタル世代のデジタル化度合いも結構アップしたから、これからならやり方次第で良いビジネスモデルが描けるかも。問題なのは、「新聞は買うもの」という意識がある世代はまだ良いけれど、「情報は検索して(無料で)探すもの」という意識のあるデジタル世代にとってどう映るかでしょうね。

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