2011年3月19日

二次被害

今回の震災に限らず、大災害・大事故が発生した時に、現地や当事者の人達の状況を報道することは重要な仕事だとは思うけれど、どうしても眉をひそめてしまうのは子供とか直接の被害者・被災者にマイクを向けてコメントを取る様子。特に、例えば子供が被害にあったような事件や事故で、同級生とか同じ学校に通う子供達に、その子の様子とか感想を取ってその様子を放送するんだけど、あれってPTSDにならないのかいつも疑問に思っています。一応顔とか隠しているし、中にはちょっとお調子者的性格であまり気にしない子供もいるかもしれないけれど、それでもその時はそうであっても後から記憶に蘇ることはあるだろうし、場合によってはその放送内容が後からいじめとかの原因になるかもしれないし。

多くの場合は、報道取材する側の意識の問題なんだろうけど、時々親や保護者がいるのに子供にインタビューを受けさせている光景があり、あれって保護者としての責任を理解しているのかと疑問に思います。今回の被災地の報道を見ていると、確かに子供達の笑顔は凄く救いになるのだけれど、それもあれだけ大きな震災の反作用・ショックの裏返しのようにも感じます。

で、記事では子供に言及しているけれど、今回の大震災のように規模が大きければ大人でも同様なはず。現地の詳細な情報は知りたいけれど、それが被災者の人達の心を乱すようなことの無いように祈っています。

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