アメリカの人気クイズ番組"Jeopardy!"に、IBMが開発した、自然言語を解釈して回答するスーパーコンピューター"Watson"が登場し、歴代チャンピオンと互角の勝負をしたという記事。これ、今朝のCNNjの中でも実際の番組の様子を一部流していましたが、それをみてビックリ。本当に、人間の対戦者がゲームをするように、質問者の話す問題を聞いて回答しているんですよ、これが。
この"Jeopardy!"というクイズ番組、私も出張の時とかよく見ていたけれど、かなり難しいですよね。ジャンル毎に、US$200からUS$1,000まで、US$200刻みで問題が隠されていて(昔は、US$100からUS$500までUS$100刻みだったと思う)、正解するとその金額が加算されるというもの。そのほかにも、いろいろルールはあるんですが、要するに早押し回答ゲームみたいなもの。でも、凄いテンポが早いんですよね。もうぽんぽん行く感じで、こっちなんかは一生懸命問題の読み上げを聞いて、画面に表示される文章を読んでいる内に、もう正解が出て次に行ってしまうような感じ。それでも、たまに得意なスポーツな問題とか科学系とかの問題で、こっちも正解が分かるとちょっと嬉しいけれど。まぁ、100回に1回あるかないかだけど(爆)。
最初、このWatson君がどの程度の実力なのか分からなかったので、問題文もテキストで流し込むのかとか、チェスの時のように人間が何か介在するのかと思っていたけれど、本当に質問を聞くところから回答するまで、全部人間の参加者と同じなんですよね。流石に、最終問題の記入回答の時にはI/Fをとったみたいだけど。画面に映っているのはモニター一つですが、実際の筐体は部屋一つくらいあるんですよね。クイズという限られた領域だけど、これだけ自然言語を解釈して正解を導き出せる「機能」(「知能」とは言わない)が実現できるのは凄いなぁ。これで、ゲームの合間にJokeの一つも言えれば、なお凄いけれど(マテ)。チェスの場合は、相手の差し手から未来の差し手を予想する、ある意味力業みたいな部分もあるけれど、こういったQ&A形式の対戦となると、さらに複雑な類推機能が必要になると思うから、大変ですね。自然言語解析にしたって、ちょっとした言い方の違いとかでも、内部処理が大きく変わったりするんだろうな。興味深いです。
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