2011年2月17日

キーボードのジレンマ

NECが発表したAndroid端末「LifeTouch NOTE」。その使用レポートである元麻布春男氏のコラムから。NEC的には、このLifeTouch NOTEは、携帯・スマホとPCの中間に存在する第三勢力「クラウドコミュニケーター」と言うことらしいけれど、何となく後付け理由っぽいなぁ(笑)。

で、実機はまだ見たことがないけれど、元麻布氏も書いているようにこういう小型機のキーボードは苦手だから、多分私も駄目だろうなぁ... 勿論、多少小さくても問題なしと言う人も多いだろうけど、自分のようにPCと併用する場合、切り替えて使う場合のタッチや違和感の違いって、結構ストレスになります。これ、もう一回り二回り小さくて、携帯ゲーム機のように両手で支えて親指でインプットするような形(キーボード付きスマホ的使い方)なら、まだ良いんですけど、サイズ的にPCと似たように両手をキーボードに於いて入力するんですよね。これしか使わないのであれば、多分そのうち慣れて問題無いんだろうけど、仕事でPCを使い、プライベートでこれを使うなんていう場合には、多分キーボードの違いによる違和感を感じると思います。

特にPCでキー入力を使い込んでいる人であればあるほど、その差に敏感になり使い出して暫くすると拒否感が生まれるんじゃないかなぁ。私は、今ThinkPad X201s/X200sを使っていますが、これらの機種ではワイド画面もあってフルサイズキーボードが提供されています。で、バックアップ用に持っているThinkPad X61sは、一部キーサイズが変形(縮小)されている「準フルサイズキーボード」なんですが、これですら使い始めるとイライラしてきます。結局、フルサイズキーボードに近い物を作れば作るほど、結局はフルサイズキーボードとの比較になってしまい、その「≒」の部分が強調されて感じてしまうように思います。だから、もし今後の携帯デバイスでフルサイズキーボードをサポートするならば、19mmピッチ以外はあり得ないわけで、それよりも短いピッチや変形キーを入れなきゃいけない場合には、別の入力方法、例えばiPhone/iPod touchのフリック入力とか、を創らないといけないように思います。

それに成功している一例が携帯電話ですよね。PCと違い片手で操作する事と、もともと数字入力(電話番号)だけを想定した10キーに、後から日本語入力機能を追加していき、その後の試行錯誤の結果現在の形に落ち着いているわけです。PC世代の自分などは、未だに抵抗感というか「あー、キーボード接続して入力してぇ!」と思うんですが、今の最初から携帯電話ありきの若い世代にとっては、片手で文字入力するのは「普通」の事ですからね。

いっその事、例えば右手側に10キー配列、左手側に十字キーやファンクションキーを配置するような、新しい入力装置を、これからのモバイルデバイスは色々提案しては取り下げて、試行錯誤をしなくちゃいけないんじゃないだろうか。そういう試練を経験しないうちは、「第三戦力」という存在は生まれないように思います。

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