2010年11月1日

上海万博

中国の維持とメンツを掛けて期間入場者数7,000万人越えをして無事終了した上海万博。まぁ、仕事も休ませてチケットを配って入場者数をかき集めたので、最後の方は上海市内のホテルはもう連日満室で、出張者は大変だったみたいですけどね。負け惜しみでは無いけれど、これまでの最高入場者数が40年前の大阪万博だったというのは、最初聞いたときには意外でした。当時の日本が、高度成長期まっただ中で、日本中からあの千里丘陵に足を運んだといえ、日本人の半分誓い人間が大阪万博に来たことになるわけですからね。当時はまだ国際線もそんなに多い時代ではないから、海外からの入場者数はそれほど多くないと想像するけれど、いかに当時の日本人が熱狂していたかよく分かります。私も小学校の4-5年くらいだったかな、当時毎月購読していた、学研の「科学」と「学習」には毎回万博関連記事が掲載されていたし、そこで紹介されていた21世紀の人類の生活に大きな夢を感じていました。

その40年前と比べると、今回の上海万博はどうだったんでしょうね。7,000万人の入場者数は凄いと思うけれど、今の中国の人口や国際交通ネットワークを考えると、もっと多くても良かったように思うけれど。さらに、大阪万博の頃の日本は、高度成長を加速するきっかけになり、そこから70年代、80年代と今にして思えば異常なくらいの経済発展をしたわけですが、中国はどうなるんでしょう。尖閣問題では、世界的に中国離れ、中国リスクが大きな問題になり、多分これから中国に対して距離を置くようになるだろうし、北京オリンピック、上海万博と国家プロジェクトを達成して、次の大きな目標が無くなった中国経済が何処を見るのか、ちょっと不安もあります。半分冗談で、次は空母だ軍拡だと言いかねないし。

これが人間ならば、一つ大きな経験をして成長してくれることを期待するんですけど、そういうことには無縁な国ですからねぇ... 逆に言うと、これまでは上海万博成功のためにある程度我慢していた事も、これからは足かせが無くなりわがままを言い出すかも。

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