11月も半分が過ぎ、そろそろ忘年会とかの予定でスケジュール表も埋まり出す頃。で、こんな記事が。今では、飲み放題・食べ放題システムも珍しくないけれど、このシステムが変わっているのは「15分375円」という時間制のところ。記事にも書かれているけれど、平均的なお客さんの滞在時間と価格から逆算したようですけど、なかなか面白いかも。別のお店だったと思うけれど、料理を一人一品以上注文すれば、ビールとか焼酎は無料というスタイルもあったと思うけれど、「薄利多売、回転率アップ、損して得取れ」という商売の基本の発展系とも言えるかも。
これって、ある意味Googleに代表される無料ビジネスに近いものがあると思うんですよね。利益を上げる云々の前に、まずビジネスの基盤となる「顧客集客」に重点を置いていることで。さらに言えば、居酒屋・レストラン等の場合、客の回転率があがり、大量に食材調達が予定出来れば、それだけでコスト削減にもなるし。「15分375円」にしても、多分後半になればなるほど、お酒にしても料理にしてもお客さんは手を出さなくなるだろうから、それだけで15分ごとにお店にはお金が落ちてくる事になるし。カラオケ南下だと厳密に60分とか90分とか時間を気にするだろうけど、居酒屋なんかだとお酒も入るから最後の方は曖昧にずるずると15分30分と超過してしまいそうだし(笑)。それに酔っ払って、なかなか席を立たないやつとかいると、そいつの世話だけで15分超過したりして(爆)。
ただ、年を取ったからでしょうか、もうこういう「飲み放題、食べ放題」とか聞いても魅力を感じなくなったなぁ。それどころか「スタミナ」「こってり」「ボリューム」「大盛り」「満腹」なんていう枕詞を聞くと、それだけでもう結構みたいな気持ちになってしまう(笑)。あと、落ち着かないから食べてる途中に席を立って料理とか取りに行くバイキングスタイルなんかも気に入らないし。でも、若い人なんかにはこういうメリハリの効いたシステムの方が受け入れられやすいんだろうな。昔、初めてオリジン弁当に入り、「お総菜まとめて量り売り」というシステムを経験したときにこれは凄いと思いました。それまでだって、お総菜毎に量り売りはしてくれるけれど、あれって結局買う方も面倒だから、せいぜい数種類しか変えないんですよね。しかも、ちょっとずつ食べたいからと50gとか30gなんて言うのも気が引けるし。20gずつ10種類買えるのと、100gずつ2種類買うのと、どっちがお得感・満足感があるかというば前者だと思うですよね。そういう意味では、あのオリジン弁当のシステムは、多分「ちょっと買いすぎ」効果もあるように思います。
シンプルでそれでいてちょっとユーザーが油断する(というと言葉が悪いかもしれないけれど)ような仕組みが、これからのビジネスモデルの一つとして面白い存在になるかも。
0 件のコメント:
コメントを投稿