2010年9月12日

精度の恩恵

準天頂衛星「みちびき」の打ち上げが無事成功。これから実証実験が始まりますが、最低限必要な残り2機の計画は未定。すでにUS GPSベースの技術が普及しているし、「みちびき」を利用するには新しい技術が必要になるので、たった1機打ち上げられただけでは産業界としてはあまり乗り気でないというのも仕方ないですよね。

今のカーナビなどに使われているGPS技術だと、GPS衛星から得られる精度は大体10m前後くらいで、それを様々なセンサーや補完情報を使って精度を確保しているとか。それが、この「みちびき」を利用すれば1m前後くらいまで改善でき、さらに場合によっては数cm位まで精度が担保できるそうですね。この話を聞いたときに思ったのが、「時刻」の精度について。自分が子供の頃の時間の概念って、大体1時間から30分位が最小単位じゃなかったかな。それが、高校生くらいになって水晶クォーツ時計とか出てくると分単位の精度はあたり前で、さらにデジタル時計が登場してくると秒単位の精度が常識となり、さらに電波時計では時刻が狂うこと自体が論外のような状態に。その精度向上に合わせて、様々なサービスも生まれてきているわけで、これが昔のようにゼンマイ時計しかないような時代であったなら、ちょっと考えられないこと。

同じように、例えば数cm程度の誤差で自分の位置が特定できるならば、単純に思いつくだけでも「オンラインマップ」事業って凄く有望な気がします。今でも、例えばNAVITIMEのように、目的地までの最適経路を提供するサービスは重宝しますが、これが数cm単位まで認識出来れば、まじめな話目をつぶっていても目的地にたどり着けるかもしれない。GPS+カーナビ+スマートフォンという組み合わせで、携帯ナビシステムが構築できれば、例えば日本に来る観光客にこれを成田で渡して、どんな場所でも迷うことなく移動できるようにしてあげるとか。FeliCaも組み合わせて、そのナビシステムを利用すれば決済も全部出来るようにするとか、場合によっては割引もあるとか。

日本に住んでいて凄く実感するのは、交通機関の正確性なんですけど、これと組み合わせて最適化された移動サポートシステムなんかあると個人的には嬉しいですよね。後、一般道はまだ無理かもしれないけれど、工場とかの敷地内での自動搬送・操縦とかも出来るだろうし。でも、やっぱり正確なナビシステムが欲しいなぁ。東南アジアとかオセアニア諸国へのサービス展開も含めて予算をつければ、海外協力にもなるし。どうだろうか。

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