2010年7月14日

一手間助ける

エンジニア(の端くれ)として、ちょっと「やられたな」と感じる、三洋のお米からパンを作ることが出来る「GOPAN」。小麦粉から作る製パン機は昔からあるし、小麦やライ麦等のパンの材料も豊富に販売されているけれど、米粉は素人の私でも「あんまり見ないな」と感じる存在。それだったら、一番ポピュラーな「米」から材料の米粉を造り、そこからパンを作ればと言う「コロンブスの卵」的発想。言ってみれば、見る付きコーヒーメーカーみたいなもんですよね。コーヒー粉を準備しなくても、コーヒー豆があればその場で挽いてコーヒーを抽出してくれる便利さ。米にしてもコーヒーにしても、粉にしてしまうと保存するのに手間が掛かるけれど、その前の状態なら有利ですしね。それに、お米の場合、そのままならご飯も炊けるし、今日はちょっと気分を変えてと言うときには米粉パンにすればいいしと、柔軟性も生まれますし。

考えてみれば、日本の炊飯器だって、元々はお米を炊くだけの簡単な物から、保温機能、ジャー機能、さらにはおかゆや赤飯に五目ご飯も作れるし、今ではシチューとかスチーム機能もついた、万能調理器みたいになっていますからね。で、一方で本来の目的である炊飯機能に関して、釜の構造を工夫したり大圧力高温炊飯と、さらに進化している。自分のエンジニアとしての原体験の一つに、もう開発し尽くし手、これ以上どうしようもないだろうと思っていた「アイロン」という商品すら、「コードレス」という新しい付加機能で生まれ変わるという話があるんですが、ぞうきんと違って「アイデア」絞れば絞るほど、まだまだ生まれて来るもんだなと改めて感じる話ですね。

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