2010年3月27日

ストーリーのある車内

久しぶりの「金曜日の新幹線」シリーズ。春休みも終盤と言うことで、これまでは空席の目立った朝の車内は、家族連れグループが増えてほぼ満席。私も、最初は2席列窓際を指定していたんですが、直前に隣が空席になりそうな3席列通路側に変更しようと思ったのに、すでに時遅く一杯。でも、浜松から乗車した時、隣は空席で静岡から乗車してきた30代位の女性が隣に座ってきました。この時、私はThinkPadを開いて、ちょっと仕事のドキュメントを打ち込んでいたんですが、この女性はなにやら携帯デバイスを取り出して両手で支えて入力している。ちらっと横目で見たときには「BlackBerry?」と思ったんですが、新横浜で降りるときに見たらケースに入れたiPhoneでした。だから大きく見えたんだ。メールを打っていたのか、何かゲームでもしていたのか分かりませんが、こういう光景も普通に見られる時代なのねとちょっと感激。

同じ車内で気になった家族連れが、6人くらいのグループ。まとめて席が取れなかったようで、少し離れた場所に2グループに分かれて座っています。で、その一つに中学生くらいの男の子がいたんですが、この子がど派手なオレンジ色のシャツを着ている。最初方のちょっと下くらいまでしか見えなかったので、「はでなオレンジ色」と思ってたんですが、何かの拍子にこの子が立ち上がると、背中に「SAKAMOTO」という名前と大きな6番という背番号。どうやら、巨人の坂本選手のファンのようで、そういえば昨日からセリーグが開幕するんですよね。でも、試合開始は夕方18:00から。このひかり号は9時前には東京駅に到着します。それまで何をしてるんだろうか。レプリカユニフォームではなく、全部がオレンジ色のユニフォームだと分かりましたが、この格好で東京ドーム以外を歩き回るのはちょっと恥ずかしいかも。でも、以前東京駅で熱烈な阪神ファンの格好を見たときはこんなものじゃなかったですから(笑)。春休みの良い思い出になると良いですね。

さて、復路。ちょっと冷え込みが厳しい中、新横浜駅のホームに上がると、私の乗車する車両の所には半袖姿の多分アメリカ人男性と、その奥さんらしい女性がキャリーバッグ片手に待っています。荷物の取っ手にまだ付いているタグを見ると、どうやらUA 881(BOS-ORD-NRT)で到着した様子。で、私と同じ岡山行き浜松停車のひかり号に乗車していきます。私は、真ん中の席が空席になる事を期待して3列席の窓際(A席)を指定していたんですが、直前に確認したところ真ん中も埋まっています。で、実際に車内にはいると、同じ列の通路側(C席)には、やはり海外帰りなのかキャリーバッグをもった40代位の女性が座っていて、私が奥の窓際席に入ると、先ほどの外国人男性氏が真ん中の席に、奥さんは一つ後ろの真ん中の席に座ります。

ここで疑問が。何で新横浜から乗車するんでしょう。昨日のUA881は、フライトステータスを見ると15:30頃には成田に到着しています。入国審査・通関に一時間として、16:30頃に外に出たとすると、そこから東京駅なりにNEXかリムジンで移動して18:00頃には到着できます。そこからわざわざ新横浜まで移動してきたんだろうか。NEXを乗り過ごした? あるいは東京駅から別の新幹線に乗車してしまい新横浜で降りた? うん、なんとなく間違って乗車したような気がします。

新横浜を出発して暫くすると、通路側の女性が男性に話しかけて、なにやら会話をしています。どうも、この外国人カップルは京都にこれから行くらしく、何回停車するんだとか男性が取り出しか大きな新幹線の時刻表を見ながら話をしている様子。私は、それを横目で見ながらiPodを聴きながら夕食代わりのサンドイッチを食べていたんですが、暫くしたらこの女性、自分のキャリーバッグからよく見る携帯版の新幹線時刻表を取り出し、男性氏に渡しています。あれって、英語表記もあったっけ? で、さらに暫くして、熱海を通過する頃に通路側の女性が立ち上がります。次の停車駅、三島にはまだ時間があるのにと思ったら、後ろの真ん中席に座っていた奥さんと自分の席を交替したようす。どうも、この女性が気を利かして交替してあげたようなんですが、大丈夫なんだろうか。この夫婦は京都まで行くみたいですけど、女性が先に降りてしまったらそこに別の人が座る可能性もあるわけですからね。もっとも、浜松を過ぎるといつも結構空席が目立つので、実質問題はないかもしれないけれど。

で、後ろに移った女性は結局三島で下車し、三島で通過待ちをしていると、隣の男性氏がMacBookを取り出してなにやらネットワークに接続しようとしています。何か、自分の登録しているアクセスポイントを順番に試して、その度にエラーになるのがちょっと可哀想に思い、つい「この新幹線ではネットワークサービスはしてませんよ」「N700系という車両か駅の待合室なら接続出来ますよ」と一言。「おぉ、そうなんだ。いゃ、ちょっと試してみただけなんだけど、ありがとう」というような切っ掛けで少し話が始まります。「どこから来たの」と聞くと、North CarolinaのAshvilleだと。「おぉ、仕事でよくN.C.に行くんだよね」などと言っていると、「京都に行くんだけど、タクシーでクレジットカードは使えるか」と聞かれます。「殆どのタクシーで使えるよ、特に京都は観光地だから問題無い」と、京都でタクシーに乗ったことはないけれど、地元浜松のタクシーでも使えますから多分問題無いだろうという(笑)。「日本円を全然持っていなくて」というのは、ちょっと旅行者としては不味いんじゃないかと思うけれど(やっぱり某かの現金は必要だと思う)、このまま京都駅に行って駅からホテル(どこか分からないけれど)までのタクシー移動くらいなら、クレジットカードだけでも何とかなるか。

その後、時差ぼけなのか2人がウツラウツラし始めたので、私は再びiPodの世界に。程なく浜松に到着し、私が荷物をゴソゴソしていると、隣の男性氏が目を覚まして「ここで降りるの」「そう」と返事をして立ち上がると、「いろいろTipsありがとう」と。いゃ、Tipsなんていう程の事じゃないけれど「良い京都旅行を」と言って分かれました。京都、大阪と、4日間旅行すると言っていましたが、この週末から天気は良さそうだけどちょっと寒いかも。でも、Ashvilleは山の中のもっと寒い土地だから、それに比べれば少しはましか。関西方面だと、もう桜も結構咲いているだろうから、楽しんで貰えるとちょっと嬉しいですね。久しぶりに、色々ドラマがあった新幹線車内でした。

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