2009年1月25日

冷凍餃子事件再び

日本で中毒事件を起した、中国・天洋食品の冷凍餃子が、地元の企業に出回っていて一部に中毒事件が起こっていたというニュース。互助的システムとして、在庫などを買い上げて別の企業に安く販売するシステムがあるというのが、まず驚き。それも、地元の省政府が入ってと言うのは。日本でも、食品偽装とか使い回しなんていう事件が同じ頃あったけれど、あれはあくまで個人や企業の行為ですからねぇ。省政府、日本でいったら県がそう言うことをやるというのは考えられないけれど、政治・社会システムが違うお国ならではと言えるのかも。

もう一つ不思議だったのが、配布されたパッケージが「日本向け」なのに、ということ。今回、地元での情報開示が少ないこともあって、「安全」として配布されたと書かれているけれど、結局国民から情報を隠蔽していることが仇になったようにも思います。さらに言えば、今回の冷凍餃子って日本向けだから「焼き餃子」のはず。でも、中国ではまず水餃子で食べて、その残り物を焼いて食べるどちらかというと「余り物」的な食品。さらに、日本人はどちらかというと薄い餃子の皮で「パリパリ」感が好きだけど、中国では水餃子で食べるからどちらかというと厚めのもっちりした皮が好みだと思うんですよね。つまり、そういう食習慣の違いもあるような食品を配布するというのが、またよく分からないですよね。

今回の事件の報道を見ていると、地元では中毒事件は起こったものの冷凍餃子との関連は否定するような論調を取っているのは、最初冷凍餃子事件は日本側に原因があると発表している手前、日本が関係ない今回の場合の説明が付かないからでしょうね。こういう場合、最後までしらを切り通すか、有無を言わせずに関係者を一気に処罰して強制的に蓋を閉じるかのどちらかだと思うんだけど、結局どちらに転んでも中国国民にとって本当の事は明らかにされないまま終結させられるんですよね。毒入り餃子を食べて体をこわす以上に不幸なことだなと感じてしまう。

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