2009年1月9日

さもしい討論

昨日、国会の予算委員会の様子をテレビでみる機会があったんですが、なんだか不毛な話をしてますね。今朝のニュース番組にも登場している、民主党・菅代表代行の麻生総理に対しての場面。「さもしいとはどういう意味なんですか」と聞いている菅さんのほうが、なぜかさもしく見えるのは何故だろう(笑)。その後、名前は忘れたけれど、やはり民主党の議員が「総理も給付金を貰うのか」と、質問していてはぐらされていたけれど、あの質問がどれだけ意味を持っているんだろう。

たまに国会の答弁とかこういう審議の様子をみる機会があるけれど、そのたびに「国会議員って暇な商売ね」と失礼ながら感じてしまう。正直、総理が貰う・貰わないで決まる話でもないでしょう。効果がない、ほかによい方法があるなら、ちゃんとその理由を示して話をしなきゃ時間の無駄だと思う。ちょうど夕食時だったので、一緒に見ていた母親が「この質問している人、お芝居しているみたいな話し方ね」といみじくも言っていたけれど、NHKの放送があるからとリハーサルとかしてきたんでしょうか。それならそれで、もうちょっとビシッと攻めるなら攻める、ロジカルに説得するなら説得する場面を見せて欲しかったですね。なんか、最初から最後まで「貰う・貰わない」と聞くばかりで正直「あぁ、こんな無駄なことをやってるんだ」と思ってしまいました。

もし給付金を配布するなら昨年中に配布するべきだったと思うし、金額の大小よりもスピードが足りないのが問題だと思っています。また、現金配布じゃなくて、必ず消費に回るように商品券のような形にするのがいいと思うけれど、そうなるとそのための準備でまた時間もかかるんでしょうね。USの場合SSNがあるから配布するのもある意味自動的に出来るし、しかもパーソナルチェックで送れば、そのまま郵送できるし、そういう環境の違いも含めて見ないといけないのも確か。また、一足先に配布したアメリカとかヨーロッパで、どれだけ効果が合ったかを示すのも、日本で同じことをやる・やらないの証拠になると思うんだけど、そういう話をとんと聞きません。少なくとも、USではあれだけ迅速に配布したのに日本は遅い、というニュースをさんざん流していたメディア各社は是非USでの効果を検証して「だから日本でやっても無駄」あるいは「日本でもこの程度の効果はあるかも」という話をしてほしいものです。

個人的には、円高の効果を教授しつつ、国内産業を刺激するためにも、たとえば鋼材とか原材料を輸入して、学校の耐震化補強を前倒しで実施するなんていうのは良いアイデアだと思うんですよね。子供の命を守るとともに、もし何か合った場合には地域住民の避難場所にるわけだし。また、少しずつ余剰労働力を人手不足の農業にシフトする話も出ているけれど、これも個人的にはいい話じゃないかと感じます。食糧自給率云々以前に、これを機会に農業という産業をもっと大規模・効率化するチャンスでもあると思うんですよね。正直、これまで会社とか工場で仕事をしていた人が、一年中土や天気と戦う農業に進むのは難しいと思います。だからこそ、大規模化とか機械化をこの機会に導入して変革出来れば、農業人口の歯止めとか、求人の新たな受け口にもなりうるだろうし。何兆円、何十兆円を投入しても、明日からいきなり景気が良くなることは無いわけだし、やるなら多少時間がかかっても不況に強い経済構造構築とか無駄の排除とか、必要なことは時間がかかるのも事実。とは言っても、今困っている人を救済することも必要なわけで、となると給付金のような施策も必要かなと感じます。

まぁ、野党も政権ほしさの「さもしい討論」ばかりに終始しないで、もっと譲るところは譲るような国民目線での議論をお願いしたいですね。

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