2008年10月31日

ばら撒き

麻生総理が経済対策を発表し、それに対して野党が一斉に「ばら撒き」と反論しているけれど、なんで何処も「うちならこうする」という話をしないんだろう。民主党なんか、今回以上の「ばら撒き」を少し前まで言っていたわけなんだが。正直、今の厳しい経済状況は世界的なものだから、日本だけで何か出来るという事は少ないというかほとんどないでしょう。風邪を引いたときに、とにかく薬を飲んだり暖かいものを食べたりして、じっと熱が下がるのを待つのが今の世界経済じゃないでしょうか。

2兆円規模の給付金が一つの目玉だけれど、一世代当たり4万円弱。正直金額的に今の景気低迷を救う程では無いと思うし、実際の効果も低いとは思うけれど、それでも熱を出したときに一口の冷たい水がありがたいのと同じで、例えば年末とか年度末とか物いりの時に入れば、やはり助かるのも事実。結局、景気が良くなると言うことは、経済活動が活発化することだから、そのためには物が動かないといけない。それって、ある意味ではエコとか省エネとかいう事に反する活動でもあるわけですよね。だから、高速道路の通行量週末1000円というのは、経済活動を刺激するにはいいアイデアだと思うけれど、それって車が動くわけだからCO2とかエコ的には美味しくない話でもあるんですよね。ただ、物も動くし人も動く社会にしないと、経済の活性化=景気向上には結びつかないわけだから。運送業とか電車とか航空機も、そう言う意味では何か補助が欲しいところなんでしょうけど、幸いにも原油価格はかなり戻しているわけだから、こちらは今少し余裕があるのかも。

個人的に今回の総理の話で評価しているのが、3年後に消費税のアップを検討することを明言したこと。私は間接税派なので、現行の直接税を極力少なくして、自由になるお金を多くして欲しいですね。で、所得税も生活に必要な部分(生鮮食料品とか)は現行よりも低くして、嗜好品とか宝飾品なんかは高くすればいいんです。いずれにしても、急に明日から景気が良くなることは無いんだから、今は世界の中ではまだましな日本の状態を喜ばないと。

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