2008年6月7日

政治不信

何か、また新しい流行語が生まれそうですね、「居酒屋タクシー」(笑)。料金の一部をキックバックさせて、それを私用したりプールするのは、これは流石にアウトだと思うけれど、飲み物をサービスしたりするのは正直「あり」なんじゃないかと思うんですよね。「ビールに乾き物」は、難しいけれどクロスプレーでセーフかな(*1)。得意客をつかんで安定収入を確保したいタクシー業としては、やはり印象よくしたいという気持ちはあるし。ちょっと前に個性的な個人タクシーサービスの記事を読みましたけど、よくあるのが車内に高級オーディオ装置を入れたり、カラオケが出来るようにしたり。ある意味、その延長とも思えるけど。(追記*1: やっぱりアルコール飲料の提供はタクシー業界の内規的に駄目だそうですね)

で、この一見。FAXでタレコミがあって、それで発覚したらしいんだけど、でももっと重要な事があるんじゃないだろうか。いゃ、こういう慣習が望ましいとは思わないし、是非は正して欲しいとは思うけれど、高齢者医療の問題とか経済の話とか地方財政の話とか、その何百倍何千倍も大きな問題が山積みになっている時に、そんな重箱の隅をつつくような事をやっている時間があるならもっと重要なことを早く解決して欲しいと思うんだけどねぇ。

高齢者医療と言えば、昨日参議院の委員会で与党が退席した後野党が賛成多数で可決して、それに対して「ルールに則り何の問題も無く可決した」と野党の某女性議員がインタビューに答えていたけれど、あれって衆議院で与党が同じようなことをやった時には「権力の乱用」とか言ってなかったっけ? 「多数決」という方法が民主主義議会において最後の意志決定手段であるのは事実だし、そのために過半数を占めているグループが優勢なのも事実。何でもかんでも、その優勢なグループの言うとおりに決まってしまえば、それは「独裁」と同じだしそうならないように双方のグループが妥協点を見つけてよりよい方向に進むのが「民主主義議会」のはずなんですけどね。参議院の場合、結局衆議院で否決・廃案になると分かっているから、結構むちゃくちゃなことをしても良いと思ってるような気がするんです。今回の高齢者医療の件も、廃止するのは良いけれど、じゃ廃止してどうするかという事が一つもない。「元に戻す」と言うけれど、それが問題だったから内容はともかく別の制度を導入したはずなのに。

一事が万事、そういう感じなんですよね、この野党さんは。与党にも期待していないけれど、野党にも期待しない理由が最近ちょっと分かってきた気がします。最近では死語に近いのかもしれないけれど、あの人たち「成金」に見えるんですよね。「政治家成金」。たまたま、予想外に権力(参議院の過半数)をもらっちゃったものだから、それを見せびらかしたくて仕方ない感じ。同じ成金でも、そのお金を寄付するとか何か有益な物を作るとかすれば「篤志家」として尊敬されるのに。

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