2008年5月23日

農薬中毒

熊本の病院で発生した、農薬中毒の患者の吐瀉物から発生したガスで、医師・看護師等54名が被害を受けたというニュース。不謹慎と言われるかもしれないけれど、まるで何かオカルト話を聞いているように第一印象を感じてしまいました。関連記事や農薬で調べてみると、かなりの劇薬で使用するにはガスマスクなどが必要というくらい強力な物らしい。そういう物が、市販されているということも驚きだし、それが農業で使われるというのもびっくり。もっとも、しばらく前の毒餃子騒ぎの時も、使われた物自体は農薬なんですよね。 うちも昔は半農だったので、お蔵の奥にこういう壜とかボトルが並んでいた、子供は絶対に近寄らないように言われてました。でも、畑とか田んぼで噴霧するときには、結局空中に舞った分が周辺に散らばるわけだから、決して健康によいとは言えないんですよねぇ。今だったら許されないことなのかも。 そう言えば、小学生くらいの頃に電子工作でラジオとか無線機を作っていたとき、プリント基板を自分で作るんですが、そのときに使うのが「六価クロム溶液」。薬局に行って買ってきて、それを水で溶いて、その中にマーキングしたプリント基板を入れると、露出しているどうの部分が溶けてパターンができるというもの。でも、「六価クロム」って劇薬で土壌汚染なんかで当時よくニュースなんかに登場した薬品。最近の自殺騒ぎもあって、結構身の回りに危険な物があるなと再び思い出しています。 ただ、ジレンマになるのは、「こういう物は危険」という情報を出せば、それがかえって煽ることになるだろうし、でも正確な情報を出さないと危険を回避することもできないし。知らないで芥子の花が咲いていたというニュースだって、たまたま知っていた警官が発見したからわかったものの、そんな普通には見ないだろう花のことなんか普通の市民は何年も知らずにいたんだろうし。だからといって、「これが芥子の花で」なんて詳しい情報を出せば、興味本位で栽培してみようなて人も逆に増えるだろうし。情報開示と情報遮蔽って、ビジネスの中でも大切だけれど、普通に生活するだけでも注意しないといけないことだと実感しました。

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