2008年3月1日
責任問題
仕事をしていて不幸にも何か問題が発生してしまった時に「責任を取る」事が要求されるビジネスの世界。仕事の種類でも対応方法はいろいろあるかと思います。私などは開発関係の仕事をしているので、その問題を回復するアクションプランの作成と実行というのが一般的な対応方法。当然、問題を一刻も早く解決するのが、その時点での最優先課題になるわけです。
某事件で某大臣に辞任要求が出ているんですが、その要求している側は担当者を外してどう問題を解決するのか不思議に感じます。例えば、より適任者がいるのであればその人を指定するというのも解決方法の一つ。特殊なスキルが必要な専門的な問題とか、あるいは不幸にして担当者が死亡したとか心神喪失したとか背任行為なんて言うときには、どうしても別の担当者を指名するしかないですけど。
同じ担当者が変る場合でも、とにかくあいつは駄目だからと首だけすげ替えられる場合。すげ替えられた方はある意味自分の責任が無くなって(評価は下がるだろうけど)気が楽なのかもしれないけれど、いきなり問題を押しつけられる方はたまりません。でも、ビジネスの世界だと往々にしてあるんですよね、こういう突発的な事。個人的には凄く理不尽に感じる事もあります。だって、別の人間が犯した失敗の尻ぬぐいをさせられるわけだから。で、自分には関係なくても担当した瞬間から過去の事も含めて全部自分の責任として進み始める。私も、それは前任者の責任だろうと怒ったことがありますが、こういう是々非々って日本社会の特徴なのか曖昧のまま進むように感じます。
当事者が作業しないから、例えば根本的な原因とか問題が生まれた背景という部分がどうしても不明瞭になります。また、新しい担当者としては、一刻も早い問題からのリカバリーが最優先されるので、どうしても対処療法でも良いから早く解決する事を優先するので、どうしてもその場限りの対応になりがち。まぁ、仕事でも今回の事件でも、直接は関係ない外野が一番五月蠅くて邪魔というのは、いずこも同じですね。本当に必要ならば、100%担当者にはその問題解決に集中させるべきなのに。
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