2008年2月27日

海草エタノール

温暖化防止策としてバイオ燃料に注目が集まるのは良いのですが、そのお陰でトウモロコシとか穀類の価格が上昇し食生活にも重大な影響が出ています。原油価格も100ドル越えとなり、原油に依存する生産農家やプラスチック系材料メーカー、それらを利用するメーカー製品の価格上昇がひしひしと伝わってきます。 こういう負の連鎖はどこかで断ち切らないといけないんですが、もしかするとその一つなるかもという日本海で海草を栽培してそこからバイオエタノールを生産する技術の話。この話、一月くらい前でしょうか、何かのテレビ番組(「がっちりマンデー」だったかな)で見た記憶があり、その時には「へぇー、如何にも日本っぽい発想」と感心した記憶があります。その時には、まだアイデア段階の話かなと思ったんですが、結構実用に近いレベルにあるんですね。 地上で栽培する、例えばトウモロコシと比べても、こちらは収穫してお仕舞いですが、海草栽培ならその周辺海域で魚群も豊富になるだろうし、確か海草には海水浄化作用もあるものもあるし、さらに「植物」の一種ですから二酸化炭素吸収・酸素放出も期待できるし。今回は、日本海側の大和碓での栽培を計画しているようですが、太平洋側では出来ないんだろうか。いゃ、日本海側はいろいろと排他的経済水域の問題もあるし、それよりは何もない太平洋側の方が今後規模を拡張する場合にも有利かなと思うので。ただ、地形的に広範囲にある程度浅い深度の場所というと、この大和碓くらいしか無いのかもしれませんね。いずれにしても、島国・海洋国として、既存の農産物を犠牲にすることなく大規模な勝つような技術と思われるので、個人的には期待したい話です。

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