2011年3月28日

濃度1000万倍

日々の状況が気になる福島第一原発。先日発表になった、放射能汚染水が1000万倍の濃度というのは、その値にびっくりしたけれど、実は比較する対象が違っていたという発表。東京電力に対する対応の批判も多いけれど、個人的にはこういう危機的状況で楽をしようとか逃げようとしている人は居ないと思っているので、一生懸命すぎて値の異常さに気がつかなかったのかなと好意的に考えたいけれど、それにしてもちょっとなぁ... で、夜には物質を間違えていたという訂正があって、10万倍になったわけですが、それでもまだかなり高い値。まぁ、結果的に異常値に気がついて再確認されたわけだから良いんだけど、でも最初に値が出たときに、そういう異常値の可能性としてはあっても、実際に発生するかどうかって分かりますよね。そういうところまで、頭が回らなかったとしたら、それが震災から二週間という時間のせいなのか、あまりに対策に振り回されて正常な判断が出来ない状況になっているのだろうか。もしそうだとしたら、一度ちゃんと休みをとって深呼吸しないと。

一生懸命仕事する事は、何時間も根を詰めてやるだけではなく、引くときにはちゃんと引いて、常に自分がベストで臨んでいる事も必要だと思うんですよね。状況は予断を許さないけれど、一度現地の担当者関係者も一日しっかり休んだらどうだろうか。あるいは、ちゃんと交代要員が準備されておらず、順番に休憩を取れないような状態になっているとしたら、まずは運用上の問題を解決しないと。でないと、今度は異常値が検知されていても、それに気がつかずとんでもない被害を出してしまいそうな気がする。

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