SHARPが発表した電子書籍リーダー「GALAPAGOS」。この記事にも書かれているように、最近では「ガラパゴス」と聞くと、孤立したような、融通性のないような、というどうも否定的な意味合いで使われているしそういう意味と思われがちですけど、確かにダーウィンが言っていることは「もっとも変化に対応出来る物が生き残る」という事。そういう意味では、決して奇異なネーミングではないと思うけれど、ただ実際のガラパゴス諸島の生き物と、現実の商品との大きな違いは、ガラパゴス諸島では過酷だが変化が少ない外部環境に対して自分自身を変えていくのに対して、現実の商品では常に変化する外部環境に対して一手・二手先を見た製品を投入しないといけないと言うこと。iPod/iPhoneの成功は、基盤部分(H/W)は変えずに、iTunesというバッファーで変化に対応していったことだと思うんですが、そういう機能なり作り込みが何処まで出来るか。iTunesも、単にオンラインで自由にソフトやデータがダウンロード出来るというだけでなく、そこで提供される様々な機能屋サービスが肝な訳ですよね。それこそ何千何万とあるソフトの中に、自分と指摘にいる物が一つ二つ見つかるだけでもかなり印象が違う。
日本の携帯は「ガラパゴス携帯」とよく言われるけれど、ユーザーニーズを先取りして変化し続けてきたのが、今の携帯ですから、そういう意味では正しい訳ですよね。ただ、変化って常に継続する物ではなく、劇的に変化する場合もあるし、停滞も必ず生まれる。その大きな変化や停滞した時に次のステージに移行できるかどうかで、その種(製品)がまた売れ続けるのかも決まるわけで、底には厳しい生存競争があるという一番の原理は何処も同じ。あのiPodだって、SONYのWalkmanが復活してきて勢いにやや陰りが見えるわけですしね。勿論、その前には逆の立場でWalkmanが変化対応に遅れてiPodにその立場を奪われたわけだけど。
SHARPの場合、「ZAURUS」 という商品が過去あったわけで、これも結構「ガラパゴス度」の高い製品だったと今にしては思えます。そのDNAを受け継ぎ、さらに変化する製品になるのか、ちょっと興味が沸く製品です。
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