2008年5月29日

吉と出るか凶と出るか

四川大地震への援助物資輸送のために、自衛隊機が中国に飛ぶという昨日のニュース。緊急援助隊や医療チームの活躍で、それまでと比べても格段に対日感情が良くなっている状態ですが、自衛隊機が中国に飛ぶというのはなかなか微妙ですね。まぁ「政府専用機」も自衛隊機の一機だけど、見た目ボーイング747が飛ぶのと、迷彩塗装のC-130輸送機が飛ぶのでは国民感情はだいぶ違いそう。昨日何度かニュースに登場した小牧の様子に、たぶんイラクに行っていた青色塗装のC130が2機移っていたけど、最初はこちらを使う方が抵抗が少ないかも。 たぶん、実際に支援物資を受け取る被災地の人から見れば、何で運ばれようがあまり気にしないと思うんですよね。でも、被災地から遠くて直接の被害を受けていない人が感じる感情は、また違うような気がします。報道などでは、北京か成都に日本から空輸するということですけど、首都北京に自衛隊機が飛来するというのは、北京の人間にすればかなり「微妙」な感情なんじゃないだろうか。成都に直行するほうが「被災地支援」という意図も明確になるけれど、それはそれですぐ横に「重慶」があるし、ここも微妙な日本感情のある街だし。それに、成都までは14時間もかかるんですね、空輸すると。途中で燃料補給が必要らしい。現在開発中の次期輸送機C-Xが間に合っていたらどうなんだろう。 これですべて解決するとは思わないけれど、彼の国の人たちの認識が少しでも「世界を見たもの」に向かえば、それまそれで意味のある援助になると思うんですけどね。まぁ、カルフールの例を見るまでもなく、一気に180度方向転回するような国民性もあるから、今は良くてもまた将来どうなるかは不明なんだけど。

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