昨日夕方に合意発表がされた、自民党と日本維新の会の連立政権樹立。合意書の内容が、自民党広報のXで全文公開されていて、こういうところからも高市政権に期待する気持ちが沸いてきたりします。
自民党・日本維新の会
— 自民党広報 (@jimin_koho) October 20, 2025
連立政権樹立に合意
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自民党と日本維新の会は10月20日、新たに連立政権を樹立することで合意しました。
まずは、臨時国会でガソリン暫定税率の廃止や物価高対策のために補正予算を編成し、成立を目指します。 pic.twitter.com/HC2P0giO36
合意内容に関しては、維新側から「12本の矢」とも言っていた基本方針が要求されて、自民党はその内容をほぼ丸呑みするような形で受け入れ、それによって日本維新側も連立参加を決めたような感じ。
「丸呑み」とは言っても、程度の濃淡はあるわけで、ざっくり見ると自民党も同じ考えを持っているところはほぼ丸呑みだけれど、議員定数削減、企業団体献金、消費税等に関しては、維新側もかなり譲歩した印象を受けます。事前の報道番組などでの発言では、それらの項目の完全受入を強く要求している印象を受けたけれど、それよりは他の要求の完遂のために上手くぼかして互いに不利にならない程度に妥協しつつも最大の利益を得るような結果に御点いた印象ですね。先ずは今日「高市内閣」がスタートして、近々の課題である経済対策を進めた上で、多少なりとも余裕の出来たそれら「課題」をどの様に進めていくかが、次のハードルになりそう。場合によっては維新が政権離脱という可能性も考えられるけれど、高市氏としてはそれまでに経済対策等で支持を獲得して、最悪その時点で解散総選挙しても過半数を取り戻せるくらいの算段はしているのかな。まぁ、よほどの事が無い限りは過半数獲得は厳しいと思うけれど。
高市・吉村・藤田三氏の合意発表の様子を見ていると、これまでの政権担当者のイメージと比べて、凄く若返った気がします。高市氏が64歳で、維新吉村氏が50歳、共同代表の維新藤田氏が44歳とかなり若いからそういうイメージが沸くんだろうけど、新しい連立スタートの第一印象としては効果的なんじゃないだろうか。これまでの「自公」という古い仕組みが終わり「自維」という新しい仕組みを印象づけたシーンのような気がします。勿論、今日高市氏が首班指名されて、高市内閣を組閣するわけだけれど、そのメンバーがどれだけ若返るかによっても、また印象は大きく変わるのだろうけど。ただ、時間が少ないことや党内の基盤の関係も有ってか、総裁選に立候補した他の四候補を重用ポジションに任命するのは融和対策みたいなことも含めて良いと思うけれど、売りの一つとも言える「女性閣僚登用」の候補者が、過去にも登用された人中心というのは、ちょっと新鮮味が感じられませんね。その分、実力はあるとは言えるので、先ずは実績作りを優先して基盤強化が最初の仕事だという認識なんでしょうね。
またまとめる機会があると思うんですが、今回の「自公連立」から「自維連立」というのも、ある意味「政権交代」と言っていいのでは。これまでは「二大政党制」みたいなことが言われていて、実際「自公→民主→自公」という二大政党制の政権交代を私達は経験しているんですが、正直失敗。何度か書いているけれど、アメリカの共和党・民主党みたいな政権交代は、日本には馴染まないと思っています。それよりは、過半数は取れないかもしれないけれど、それに近い勢力は維持出来る位の「コア政党」が、他の政党とその時の状況でフレキシブルに連立政権を構成して、国民の生活・安全・安心を最優先に政治を進めるというのは、ある意味最適化された政治システムのような気もします。勿論、そう簡単にはいかないだろうけど、そうすることで「与党経験」の有る少数政党が増えて、どこがどこと連立しても昔の民主党のような「口だけ政権」にならないようなバックアップにも成るんじゃ無いだろうか。今回の日本維新の会は「閣外協力」で連立参加するらしいけれど、政務官くらいには何人か自分のところの議員を送り込んで、「与党インターン」位はして欲しいですよね。
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