2025年7月21日

参院選

まだ最終確定したわけではないけれど、今回の参議院選挙では与党の自公が票を減らして、過半数を割る一方、対抗勢力である立憲民主党は改選前議席から1議席減らす結果に。盤石基板があるはずの共産党は、改選7議席から3議席と半分以上が落選して、これは結構危機的な状況なのでは。社民党は、知名度で「ラサール石井候補」の擁立が功を奏して、ラサール石井氏の当選が決まったけれど、後は得票率で2%を超えて政党要件を維持出来るかどうか。逆に大躍進したのが国民民主党と参政党で、どちらも+13議席の上澄みにな法案提出可能となるので、今後は良くも悪くも国会が騒がしく(賑やかに?)なりそう。

国民の判断が絶妙だなと感じるのは、与党自公あわせて122議席で、ここに無所属の1名は確実に入るだろうから、123議席。過半数を取るには残り二人が必要なので、何処かと連立するか政策協定などを結んで是々非々で対応するしか無い。可能性がありそうなのは、維新の会、国民民主党、参政党当たりだけれど、衆議院にしても参議院にしても、今後は法案成立まで時間が掛かり、政治がやや停滞するような気がする。色々な意見が議論されることは良いことだと思うけれど、無限にそれだけやっていれば良いというわけでは無いですからね。限られた時間の中で、最大の成果を出し続けることが政治家の最大の責任な訳だから。

今回の選挙で、ある意味自公以上にショックなのは、立憲民主党じゃ無いかな。現時点では残り1議席未確定があるけれど、今の所改選前から一人減らして21議席、非改選あわせて37議席と、野党第一党の立場は堅守したけれど、戦前の「自公打倒」のかけ声の大きさから見ると、これって実質敗北じゃないの。与党に対して批判は確かに大きかったけれど、その期待値は立憲民主党では無く、国民民主党や彩資源参政党へと流れたわけだから、「野党第一党」とふんぞり返っている場合では無いと思うけれど、何か野田さんのコメントからは危機感を感じられない。まぁ、それは石破さんの続投発言にも感じられるところだけれど。

 自民党党内では「石破降ろし」の声が大きくなってきているらしいけれど、仮にここで石破さんが誰かと交代したら、秋の国会中に野党が不信任案を出して、政権信任のために新党首の下で衆議院選挙をしなきゃならなくなるでしょうね。その場合、今噂されている高市氏にしても小泉氏にしても、現在の不利な形勢を大規模に転換させるほどの任期は無いし、なんと言ってもこの参議院選挙の記憶がまだ残っているうちに選挙をしても、多分国民の選択はそんなに変わらないでしょう。やはり、国民が納得出来る何か「成果」を出した後でないと、選挙をしても勝算は見込めないと思う。となると、取りあえず石破さんに「被害担当艦」として、選挙後の批判や、米国との対応などの汚れ仕事をやって貰って、そこから与党に対しての人気回復の気運を読みながら、総裁交代のタイミングを計るんだろうなあ。ところで、野党はあれだけ「消費税廃止、0%」を言ってきたのだから、秋の国会でそれなりの結果を出す義務があると思うんですが、一体どうするんだろうか。今度は、財源は与党が考えろというお気楽発言は許されないと思うんですけどね。

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