生稲外務政務官が2年前に靖国神社を参拝したと報じた共同通信が、「そういう事実は無く誤報だった」と訂正した事件。 兵庫県知事選挙での予想外の結果に、「正義の既存メディアが、虚報ばかりのSNSに負けた」みたいな恨み節をあちこちで出していたけれど、自分達だってまともに取材をしていないし、誤報を出しているんだから開いた口が塞がらない。と言うか、以前からこう言う事は発生しているわけで、元々の既存メディアの認識がおかしいというか独善的なだけなんだけれど。
今回の場合は、この誤報に寄って日韓関係にも問題が発生したことは事実だろうから、共同通信の責任は大きいと言えるのでは。大体、本人に確認を取っていなかったわけで、伝聞から配信記事にするというのは、今回の件だけで無く何でもありとも言えるのでは。それって所謂ゴシップメデイアの飛ばし記事とも言えるもので、SNSに溢れている流言飛語と何ら変わりない。
共同通信の高橋直人編集局長は「生稲議員をはじめ、新潟県や佐渡市、追悼式実行委員会などの地元関係者、読者の皆さまにご迷惑をおかけし、深くおわびします。取材の在り方を含めて再発防止策を徹底します」とコメントしています。
との事だけれど、どういう原因からこういう事態が発生して、今後はどういう対策をして再発防止するのか、過去同様の事例を見てもその後公開された試しが無い。で、忘れた頃にまた同じ事をやるわけで、こう言うのって本当に口先だけの謝罪だと思う。何度も書いているけれど、これって例えば自動車メーカーに当てはめたら、検査不正とかやってリコールだとか製造出荷停止という事態に匹敵するものでは。共同通信としては、原因究明と対策が準備出来るまで、記事配信活動を止めるべきだと思うけど、そんなことは多分1mmも考えてないだろうなぁ。だから彼らは何度でも繰り返すわけですよね。
勿論、それなりの歴史や蓄積があり人材もそれなりに揃っている組織だから、記事内容に関しては一般的にはそれなりの品質が担保されているわけだけれど、SNSの中にも専門家は数多く存在していて、そういう人達の情報品質と比べたら、まだまだ足りない。しかも、自分達の「思想」というか「方向性」を織り込むから、どうしてもバイアスも掛かるわけで、そういう背景が「歪み」となり、今回の様な誤報だったり虚報を疑問無く配信してしまう体制になって居るんだと思う。だから自浄作用も期待出来ないし、外部から何かしようとすれば「報道への介入」と拒絶するだろうし。そう言う意味でも、既存メディアに対しては、本当に信頼に足りうる存在として今後も存続したいのであれば、まずは自らに対して厳しい対応をするべきだと思う。
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