2024年3月14日

対立構築知事

これまでの数々の発言(失言?)や、リニア問題で全国的に有名になってしまった川勝静岡県知事。またまた、こんなことを言っていたらしい。 

「磐田は文化(水準)が高い。浜松よりもともと高かった」

磐田市は、浜松市の東側に隣接する市だけれど、その境界には天竜川が流れているので、多分昔はそれ程相互交流は無かった(出来なかった)んじゃ無いかと言うのが自分の想像。今では、磐田市の人口7万人強に対して、浜松市は80万人弱の政令指定都市なので、磐田から浜松へ仕事をしに来る人は多いと思うし、一方で磐田市にはヤマハ等の工場もあって、浜松から磐田市へ通勤する人も少なくないと思う。それになんと言っても「ジュビロ磐田」は全国的に有名ですしね。都市としての規模や内容に関しては、開きがあることは事実だと思うけれど、そう言う物理的な尺度では測れない・比べられないのが「文化」的な要素だと思うから、一概にどちらがどうという言い方は出来ないと思う。 

大体この発言が出たと言われる場所が、磐田市の女子サッカーチームの表敬訪問の時との事で、そこで何で「文化」の話になるのか疑問。いゃ、両市のサッカー熱に関して比較するならまだ分かりますよ。それこそ、ジュビロ磐田を引き合いに出して、磐田市は女子も男子も浜松よりもサッカー熱が高い、というのは事実だと思う。自分が高校生くらいの時には、当時の浜北市、現在の浜松市浜名区にある浜名高校がサッカーが強くて、全国大会の常連だったので、あの頃は磐田市のサッカーというのはそんなに聞いた記憶が無いんですよね。でも、ヤマハ発動機が磐田市にあって、そのサッカーチームがジュビロ磐田になるわけで、同じような動きが浜松市で無かったことか当時はちょっと悔しかったけれど、移行浜松市以上にサッカー熱が加速したことは事実だと思う。だから「磐田はサッカー文化(水準)が高い。浜松より元々高かった」と言われたら、まぁ満更嘘では無い輪なぁと感じると思うけれど、「文化」と言われてしまうとをぃをぃと言いたくなります。

少し前にも騒動になった「コシヒカリ発言」もそうだし、これまでの色々な場所での発言なんかを聞いていても、どうもこの人は何か考えてそういう発言をしていると言うよりも、無意識に自分が思いついたことをぱっと口から出してしまい、しかもその間違いや問題を指摘されればされるほど、自分の意見に固執する傾向が強いと思います。リニア問題等はその典型だと思うけれど、湧水の問題も、最初はどれだけ戻すのか量の話だったのが、大井川水系がなんたらと質の話になり、それがダム利用で解決の目処か付いたら、今度は自然体系の話になるし、話の腰の折り方は超一流だと思う。さらには、以前の発言との矛盾や不整合を問われても「いゃ、一貫しています」みたいな言い方で認めないしそういう時の会見の様子を見ると、結構感情的な様子でまくし立てる場合が多くて、個人的にはこの人って直情型の人間なんだろうと感じます。まぁ、それってリーダーとして一番駄目な人のタイプだと思うのだけれど、何故か選挙では人気があって当選しているから不思議。対抗馬が弱いと言うよりも、印象に残らないタイプの人が多かったからなのかもしれないけれど。

いずれにしても「浜松もサッカーが盛んだけれど、磐田はもっと盛ん」とか言うならまだ許容範囲だと思うけれど、それでもわざわざ浜松を引き合いに出す必要は無いと思う。もしサッカーで比較するならば、清水エスパルスがある静岡市(清水区)と比較するなら、サッカー繋がりで分かりやすいはずなんですよね。そういう所もセンスに欠けていると思う。で、今回だけで無く、何度も無意識にそう言う発言をするところに、しかも最近増えているように感じる所に、この人の限界も感じるわけです。年齢とか色々な理由があるとは思うけれど、多分以前ならばそういう思いが浮かんでも口に出る前に理性とか論理で止められていたんだと思うんですよね。それが、そういう歯止めが今は利かなく成りつつあるように感じます。今回の件で、例えば県議会での追求があるのかどうかは分からないけれど、自民党系の議員さんは来年の知事選挙に向けて、仮に川勝知事が再出馬しても勝てるくらいの人物を早めに探さないと。個人的には、前浜松市長の鈴木康友さんあたりが良いかなと思うけれど、年齢的に少し高い(確か67とか68歳?)のが難点かも。

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