2024年2月28日

全面公開なら、過去の事例も再審査

自民党の一部派閥による、パーティ券環流問題は、政治倫理審査会の開催で揉めているところ。 「裏金問題」と、マスコミや野党は喧伝するけれど、その行為・工作自体は問題だと思うし批判されるべきだと思うけれど、根本の問題は不透明な政治資金管理の仕組みなのだから、そこの問題を追求して解決策を提示することが本来の仕事のはず。でも、それって追求している側に対しても不利な話だし、彼らとしては「裏金問題」と連呼していれば与党の支持を下げて自分達の支持が上がると思っているのだから救われない。そう言う意味で、原則非公開の政治倫理審査会を全面公開で行えというのも、国民への説明責任というのは名目で、実際は自分達が与党の巨大権力者達を叩いている様子を見せたいだけ。

大体今回の件が明るみになった直後に、立憲民主党の安住国対委員長の報告書に不記載が見つかったり、先日は日本酒を手土産に五年間もその行為が続いていた議員がいたり、さらには沖縄の玉城デニー知事にも不記載問題が発覚したのに、それらに関しては何も言わない。別に与党だから・野党だからという事だけでなく、元々の政治資金規正法の仕組みに問題があるから、過去数億円レベルの不記載が発覚しても、結果的に不問に付されてそのまま来ているのに、それが今回再発したからといって、本家本元の記載システムを論じないのは問題だと思う。

野党も狡いと思うのは、盛んに自民党の問題のある議員を攻撃しているけれど、自分達はどうなのか一切行っていないんですよね。先にも書いたように、自分達の身内にも過去最近でも同様の問題が発覚しているのに、それに対しての説明は全く無い。「自分達の場合は、これこれこういう理由でこういう状況から、斯く斯く然々の結果になりました。申し訳ありません、反省して今後の改善策に生かします」くらいのことを言えば、少しは野党を応援しようという気持ちにもなるのに。結局は、自分達の事は棚に上げて、相手を攻めるだけで、それも自分達の見栄え重視でのパフォーマンスになるから、外から見ている人間にして観れば「何を言っているのやら」と白けてしまう。「自分達の時は、これこれこういう状況でした。貴方たちは、そう言うことをやっていましたか」とか聞けば、凄く説得力があるし、彼らのやる気も感じるんだけれど。

さらに言えば、あれだけ能登の復旧がとか対応が遅いといいなが、その能登支援そっちのけでこの問題を優先してしまう。別にこの問題は問題として追及すれば良いけれど、それを理由にもっと優先する課題まで保留にするのは、毎度の事ながらも政治リテラシーが欠如していると思う。だからこそ、与党に対しての支持率が下がるとともに、野党に対しての支持率も下がっている最大の理由だと思う。本当に政権奪取したいのであれば、そういう部分にもっと敏感になるべきだと思う。最近の与党支持率低下が、民主党政権交代時期と類似しているという話も有るみたいだけれど、あの時はそれでも民主党の支持率も自民党に並ぶか越えていたんですよね。それだけ国民の期待感があったから選挙でも勝利する事が出来た。でも今の立憲民主党は、与党以上に支持を得ることが出来ず、与党同様支持率が下がってもいる状態。それが今の国民の声だともっと真剣に考えるべきだと思う。さらに言えば、良く彼らが言う「身を切る改革」のためにも、自分達の問題もさらけ出すつもりで政治資金に対して改革するなら、もう少し支持率も増えてくるはずなんだけれど。まぁ、そんなことをやらないからずっと低迷しているんだろうけど。

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