2023年8月27日

捨てない基準

 昨日からNTV系列で24時間テレビが始まっているんですね。日曜日の朝は、NTV系列の「目がテン」を見ることが多いので、いつもの様にチャンネルを合わせたら羽鳥さんとか出ていて、「あれ、テレ朝?」と慌てたらどうも24時間テレビが始まっていた様子。お馴染みの100kmマラソンには、タレント兼大工(?)のヒロミ氏が走っていると聞いて、再びビックリしたけれど、彼は以前はトライアスロンとかやっていたから、これまでの参加者の中では体力とか筋力はそこそこ有る方だろうなぁ。でも、年齢的には自分とそんなに変わらないくらいだから、これから昼間の猛暑の中走るのは大変そう。

で、その後ザッピングしながら見ていたら、鉄腕ダッシュでお馴染みの「0円食堂」の企画を、調理人に「伝説の家政婦 志摩さん」がやっていたので、志摩さんファンの一人として思わず見てしまいました(笑)。で、TOKIOの企画同様廃棄する食材を集めるのだけれど、そこでちょっと疑問を感じるシーンが。ピーマンとか茄子とか野菜を農家からもらい受けるんだけれど、廃棄する理由が「規格外」だから。サイズが大きすぎるとか、形が歪とか、皮が色焼けしているとか、食べるには全く問題無くても、流通や販売する時の理由で「規格外」になるものを「有効利用しよう」というストーリー。正直、TOKIOの時のルールよりも甘いのはご愛敬なんだろうけど、「廃棄する物を有効利用する」と言いつつも、問題の根本原因は「厳密な規格設定」にあるのだから、そこを修正しない限り解決したことにならない気がするなぁ。

うちも昔は農業もやっていて、メインは稲作だったけれど畑もあって自宅で食べる分位の野菜は色々作っていました。今で言う家庭菜園よりは大規模な位だったけれど、色々なものを作ると言うよりは、茄子とかキュウリとか大根とか、より実用的な物が殆どだった気がします。出荷する目的では無いから、畑の手入れもそんなに十分ではないし、畑の土にしてもそんなに綺麗に開墾した場所では無いから、収穫される野菜類も見た目は決して綺麗では無いけれど、食べる時には剥いて切って料理するから最後は買ってくる物と変わらない。まぁ、よほど虫が食っているとか熟しすぎているとか落ちて傷が酷いとか言うことが無い限りは、そんなに変な物は出来ないですしね。ただ、そういう規格外品を有効利用しようとすると、農家とか農協での選別作業から不揃いの物をどの様にまとめて商品化するのかとか、余計な手間が必要になり、結局は規格品と比べてコスト高になるという話も。そういうスキームを出来るだけ簡略化して、例えば生産者は廃棄手数料以上の売上げになるならばそのスキームを選んでくれるだろうし、そう言うものを上手く利用すれば本当の意味で無駄の無い社会になりそうなんですが。

本来ならば、JAとか生協とか大手スーパーとかが社会貢献みたいな形で協業すれば、全国的な大きなうねりになりそうな気がします。そういう仕組みが出来れば、例えば今回の大雨や酷暑で野菜の生産が減った時に、そういう規格外品でも流通させることで、消費者への影響を最少化する事も出来るんじゃ無いだろうか。更に、そういう規格外品だからこそ、半加工品として集中して調理加工し、そう言うものを冷凍食品として保存して野菜流通の少ない時に放出するとか、学校給食とか子供食堂みたいなところに寄付するとか、そういう仕組みだったら政府も援助とか出しても良いんじゃ無いの。「規格外」が生まれる仕組みを変えずに、「規格外」のものを活用したから問題解決とは言えないですよね。「規格外」のものを生む仕組みを変えて行くことが本当に必要な事だと思う。

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