2018年2月13日

危険情報

たまたまこんな記事を見つけたんですが、これで合点がいきました。先週末Singaporeに行っていたんですが、何度かSMRTを利用したときに、駅の電子掲示板で「攻撃を受けたら」とか「非常時はこう避難する」みたいなビデオを何度も流していたんですよね。その時は「なんでこんなビデオを流しているんだろう」不思議な感じもあったんですが、まぁ世界的に色々危ない状態ではあるし、このマレー半島もそういう意味では少々きな臭い感じもする地域ですし。ただ、Singaporeって、良くも悪くも厳しい社会で厳格なルールを守らないと厳しいしっぺ返しがあるわけで、「明るい北朝鮮」と呼ばれるくらい管理社会が隅々まで浸透している社会。そんな社会でもこう言う事を注意しないといけない危機感があるんですね。

調べてみたら、シンガポールの人口は560万人くらいで、大体兵庫県くらいの人口。ただしシンガポールの面積は約720km2で、これは新潟市と同じくらいの広さ。兵庫県が8,400km2位だから、10倍の密度の中で生活しているんですね。毎回シンガポールを行って感じるのは、行く度に新しいビルが出来ていて、人も増えているような印象を受けます。それに、人種も雑多。ムスリム系と思われる人が多いのは、隣りのマレーシアの影響が多いんだろうけど、インド系と思われる人も多い。一番多いと感じるのは、やはり中華系だけれど、あれだけ色々な人種が一緒に生活していると、幾ら強度の管理社会でも抜け穴は出来そう。

例えば、日本であんなビデオを流したら、危機感の醸成と言うよりも入らぬ不安を煽るなと批判の方が大きくなるんじゃ無いだろうか。それも一つの意見ではあるけれど、でも今の世界の様子を見ていると、そしてこれまでの閉じた社会だった日本社会がどんどん外からの人を受け入れている時代に自分達のマインドも変えていかないといけないという事を実感しますよね。それを、差別とか偏見と言う人も居るけれど、そうじゃなくて、ある種の危機管理であり自己防衛だと思うんですよね。「人を見たら泥棒と思え」は差別かもしれないけれど、「常に心構えを持て」は立派な危機管理だと思う。

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