2017年6月26日

信じられる人柄、か?!

加計学園問題に関して、盛んにメディア露出している前川前文科省事務次官。メディアや一部政治勢力の皆さまは盛んに彼の主張や発言を取り上げているんだけど、ほんの数ヶ月前にはそれらのメディア・勢力の皆さまは天下り問題に関して180度異なる態度を示して厳しく追及していたのに不思議な光景。

勿論、過去に何か罪を犯した他人を一生責め続けるべきとは言わないけれど、天下り問題が表沙汰になり世間を賑わせたのか今年の2月とか3月。で、加計学園問題が森友学園と共に話題になってきたのもその頃。当時は確か、森友学園問題は大阪の問題だからそんなにダメージは無いけれど、本命は総理の友人が関わる加計学園問題と言う事を言っているコメンテーターも居たように記憶しています。で、「怪文書」が出てきたのが5月頃からだろうか。で、その直前までは「疑惑の人」だった前川氏が、今度は「あれは本物です」と何故か怪文書を裏付けする発言をし出して、一躍時の人に。

例えば前川氏が辞任をして、何年か色々な社会活動などをして実績があり、その後にこう言う事をするならまだ分かる。でも、見ようによっては辞任が確定すると共に何か仕込みをしたんじゃ無いかという機すらもするようなタイミングでの話で、そのタイミングの良さには首をかしげざるを得ない。しかも、自分で色々な議事録なり公開情報を見る限りでは、決定経緯に安倍総理自身も含めて現政権の移行よりも前民主党政権の意向の方が強いわけで、どちらかと言えば決定経緯だけ見れば民主党の影響下で決まったもの。また、一校だけ認めたのはおかしい、獣医師会はそんなことは言っていないと言いつつも、ちゃんと獣医師会の会報で要望が通り一校に限定されたと記載されていて、言っていることと矛盾している。その他、色々なところでほころびを感じるのは前川氏やその前川氏を支援している側ばかり。

それに業を煮やしたのか、安倍総理は今回の岩盤規制を更に撤廃して、基本的に獣医学部開設を限定せずに自由に参入できるようにすると発言して、まぁそうなるよなぁと納得できる方向に向きつつある感じ。獣医師会は獣医師は足りていると言っているけれど、それが単に人数の話なのか、地域の偏在を言っているのか、職種も含めてなのか、取り方によっては色々あるんですよね。で、総論を見てみると、獣医師数としては足りているかもしれないけれど、首都圏や北海道に集中している傾向が顕著で九州や中国地方では不足していることは事実。また、ペット向け獣医師は足りているけれど、公務員や大型動物系獣医師は不足している。ちょっと思ったのは、獣医師会が獣医師は足りているというのであれば、今度鳥インフルエンザとか口蹄疫など大規模な発生があった時には、獣医師会が全ての責任もって対応することを確約させたら良いんじゃ無いだろうか。彼らの責任で、北海道の獣医師を九州に派遣させたり、あるいは必要な予防作業などをやらせるように。まぁ、それは極端な意見だけれど、彼らが既得権益を守りたい理由が全て悪というわけでは無いだろうし、例えば過当競争が生まれて今でも十分ではない獣医師の待遇が悪化する懸念があるのは事実かも知れない。でも、それなら不足している分野へ政府から補助を出すなり、もっと前向きな方向の話し合いをすれば良いんですよね。例えば二校認める代わりに、地域手当を出すとか。そう言え前向きな話が少しでも見えてくれば、まだ今回の話も救われるところはあるんだと思うけれど、結局は文科省の天下り問題と一緒で、今居る人達が自分達の利益確保のために既得権益を手放さないという旧態依然の仕組みが守られているだけだから、不満を感じるし、だから旧態依然としたメディアや勢力が味方につくんだろうなぁ。

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