2017年4月10日

江東区参戦?!

築地改修「私案」が登場し、ますます混迷する豊洲市場への移転問題。今度は「部外者」である江東区まで参戦。豊洲の市場地を宅地・商業施設として再開発すれば4000億円くらいの価格で売却出るというような話を出しているらしい。でも、豊洲の市場のある場所って今は東京都の持ち物でしょ? 江東区が何か出来る場所じゃ無いのだろうか。何か「いっちょ噛み」すれば、何かおこぼれに預かれるかもと言うようなスケベ根性みたいなものを感じてしまう。

豊洲市場の場所って、築地側からも豊洲側からも真ん中くらいの場所で、正直そんなに交通の便が良いわけじゃ無い。今有る交通機関はゆりかもめと車くらいしか無いわけで、あそこに住んで仕事にも行くとなると、もう一本地下鉄なりが通ってくれないと厳しいんじゃ無いだろうか。かなり難しいと思うけれど、例えば品川駅まで直結する海底を通る地下鉄とか出来たら、凄く良いロケーションになるとは思うけれど。それに、そうで無くたって人口が減っていく時代に、幾ら土地があるからと言ってあんな場所に高層マンションを立てても、その頃にはもう売れないでしょう。作り始めるのは、今の混乱を考えたら早くたって来年再来年。マンションが出来て周辺が整備されるのは、早くたって5年10年は掛かる。画に描いた餅の上にまた餅の画を書くような感じ。

全ての混乱の原因は、自らの地位確立のために「使える」と思って抜いた「豊洲移転保留」のカードだったけれど、結果として地下水問題とか予想外のことが後から発生してしまい、エースを引いたと思ったらジョーカーだったという落ちのような気がする。唯一救われたのは、豊洲市場に隣接して「千客万来」に入る予定だった企業ですよね。あのまま開設していたら、とんでもないことになっていたところ。運が良かったと言えるかも。

本当ならば、成功責任者である都知事がしっかりと方向性なり予定なりを決めて、その上で必要なPTを動かすとか、関係部門の調整をするとか指揮しなきゃいけないのに、肝心の責任者は言うだけ・投げるだけで、心は都議選にしか無い。何か豊洲移転の混乱が、そのまま都政の混乱に拡大しそうな気がする。

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