試験器のアメリカフェリーも始まり、やっと先が見えてきたと思われていたMRJですが、とうとう5回目の納入延期を発表。2018年中から、さらに2年延期して最大2020年半ばからの納入開始(可能なら2019年まで前倒しするとは言っているけれど...)と言う事で、完全にエンブラの新鋭機に対してのアドバンテージを失ってしまいましたね。
発表によれば、装備品の配置を変更し、それに伴い電気配線を大幅に変更するために再延期が必要と言う事らしいのですが、その「装備品」なるものが何なのか分からないけれど、多分機体以外の内装品を全部入替・再配置するんじゃ無いだろうか。バランス設計とか、それに伴う強度の再設計とか、結構致命的な気がする。れば・たらではあるけれど、3回目くらいの延期の時にはもっと危機感を持って大規模な専門家の採用とか、組織の体制変更とかしたらこんなに遅れることは無かったと思うけれど、もう手遅れかなぁ。
飛行機好きだし、地元の企業も関係する航空機産業だけに何とか頑張って欲しいけれど、三菱重工は造船でもケチを付けて、さらに機体の航空機産業でもミス続きで、本当に大丈夫だろうか。電機業界では、東芝が変になってしまったけれど、三菱まで可笑しくなると、結構日本の産業界としては笑えない状態かも。
ANAとJALはキャンセルしないだろうけど、それ以外の航空会社はかなり不安ですよね。MRJとしては余裕は無いだろうけど、まずは当初のモデルを少しでも前倒しして納入開始して、それと共にどれだけ改善した機種を次に繋げられるかが正念場ですよね。あと、サイズアップも。でも、これもまたトラブりそうだなぁ...
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