まず、
狭い空間でバッテリー容量を無理に増やしたことが事故の発端と書かれているけれど、小型が必須のスマホとかタブレットデバイスの中身はパーツで一杯で、その中の隙間を無理に突くってバッテリーを入れているのは何処も同じ。PCの様に空冷用の穴とかファンが付いているなら、そのエアフローの中にバッテリー本体を置いて冷却するとか対策も可能かもしれないけれど、そんな物は無いスマホならどうしたって制限されるのは当たり前。だから筐体の背面にバッテリーを接着させて放熱したりとか、色々工夫するわけです。初めてすくったならまだしも、これまでずっとそんなことをやって来たはずのメーカーが、こんな素人みたいな事を言ってはダメでしょう。
で、さらに疑問なのは、制御ソフトの不具合と言っていること。どのメーカーでも、バッテリー管理のソフトには注意しているはずで、温度管理や電圧電流の管理などは当然やって居なきゃ可笑しいわけで、その部分が抜けていたというのは一寸考えられない。想定できるのは、そう言うコードを入れていながら、限界条件とか動作環境での検証作業が足りなかった、あるいはもしかしたらやっていなかったんじゃ無いかと言うこと。普通はわざとバッテリーを異常状態にしてソフトが期待通り動作するか確認するはずなんですよね。だから、単純に発熱したとか過電流状態になったらソフトが動作品きゃいけないし、増しては発火するような短絡状態になったら、何が何でも止まるようにフェイルセーフにしておかないと可笑しい。
結果的に考えられるのは、本来製品の出荷テストとして実行されているだろう、ストレステストとかロングランテストとか、あるいは高温状態とか高湿度の状態での環境テスト。さらには、暑い時期に閉鎖環境で長時間利用して見るみたいな、ユースケースが十分でなかったとしか考えられないんですよね。つまり、メーカーのミス。ちゃんとそう言うテストをしっかりやっていれば、少なくとも製品出荷前に把握出来ていたはずだし、当然その問題が解決されなければ出荷だってしないはず。だから、多分開発中のテストでは、かなりまれにしか発生しなかったので、リスクは低いと判断して出しちゃったんでしょうね。普通なら、本当の原因が分かるまで調べるべきだったのに、多分製品のスケジュール優先という事あったんだろうなぁ。ビジネス厳しいSamsungですからねえ。なんか予想通りの結末になりそう。
0 件のコメント:
コメントを投稿