こちらの、カンタスがB787-9を使用して、オーストラリアのパースからロンドンまでの17時間にも及ぶ長距離路線を就航させるという記事を読んで、その長距離路線云々という記事の主題よりも、「3クラス」の内容が、ビジネス、プレエコ、エコノミーと言う方に一寸ショックを受けてしまいました。そうかぁ、最近は「プレミアムエコノミー(プレエコ)」もクラス扱いになってきているんですね。
勿論、UAのプレエコのように座席のピッチが少し広いだけじゃ無くて、多分ANAなんかと同じように、シートも少し違うし、食事内容なんかも違うんでしょうけど、それでも「クラス」扱いされることに個人的には一寸違和感。
昔々は、確かファーストクラスとエコノミークラスしか無くて、その後その中間クラスのビジネスクラスが生まれて、私が仕事で海外出張しだした頃は、海外路線はこの3クラス制が殆ど。当時は、確かまだファーストクラスでもフルフラットシートは無くて、横幅が広いことと、どちらかというと、お酒や食事の内容・質がビジネスクラスよりも良かったことがクラスの差別化でしょうか。それでも、当時のビジネスクラスは結構立地な感じだったし、大体エコノミークラスでも、無料でお酒や食事がちゃんと提供されていた時代ですからね。今では、逆に食事の内容はかなり落ちたけれど、シートに関してはフルフラットが標準になってきて、それが一番助かるかも。結果的に、10時間以上フライトで搭乗していても、殆ど寝ているわけだから、寝心地が良い機体が一番助かるかも。
ANAは、まだファーストクラスを残すだろうから多少は利用する機会も残っているんだろうけど、UAはPolarisを導入してどんどんグローバルファーストを撤廃していくようなので、空の旅の差別化が今度は何処に行くのか不安で楽しみ。プレエコが結果的には昔のビジネスのように、ライフラットになって、多少食事なんかが良くなって、でもお値段はそこそこと落ち着くのだろうか。昔の航空会社のビジネスモデルでは、高価格帯のチケットを出来るだけ裁いて、その分エコノミー料金を安くする原資にしていたはずですが、最近では企業利用もどんどん厳しくなるので、全体的にフラットにコストを反映されて、下位クラスからもそれなりに収益を上げる構造にしていくんでしょうね。そう言う意味で、エコノミークラスの派生だった「プレエコ」が、一つのクラスに昇格していったとしたら、個人的には一寸寂しいかも。
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