2016年11月9日

それも残業

もうね、明石家さんまが大竹しのぶの口調で言う「馬鹿じゃ無いのぉ」を100回位言ってあげたいくらいのこの記事。ツッコミどころ満載。会社(庁舎内)で仕事をするので無ければ、それは仕事では無いと思っているのだろうか。自宅に持ち帰っても、結果的に深夜まで仕事をする事になれば、意味は無い。それに、テレワークというのは自宅で作業しなきゃいけないから、全ての情報や道具がその自宅の端末からアクセス出来る状態にあれば良いけれど、「あの書類が」とかいうことになるとそこで仕事は止まってしまう。大体、残業を抱えて自宅に戻って、それをテレワークでこなすという考えが間違い。一日8時間仕事をするうちの、例えば2時間なり4時間なりを自宅に戻って仕事をするなら分かる。でも、8時間会社で仕事をして、さらに2時間3時間残業することを自宅でやるという、仕事のお膳立てをまずは直さないと。

個人的に思うのは、与野党関係無く事前通告期限を過ぎての答弁書作成の残業代は、全てその質問議員の政党助成金か政務調査費から天引きするようにしたら良いと思う。助成金を受け取っていない共産党も、党費から払わせれば良いと思う。それだけで、どこかの政党が嫌がらせでやるような、深夜まで職員を禁足したりするような馬鹿なことが無くなるんじゃないだろうか。

そもそも、世耕さんなどは部下が準備したサマリーなり資料なりを見るだけ位だろうから、自宅でタブレットで見るだけで良いのだろうけど、それを作る仕事の部下は、その為に必要な情報・資料・素材などが自宅からアクセス可能なところに無いと仕事にならない。つまり、省庁全体の情報システムがオンライン化されているか、というのが大前提。多分、まだ紙でやり取りしているところとか、席リュティの関係でアクセス出来ないところとか、色々ありそうな気がする。

もう一つは、テレワークをするのであれば、残業を持ち帰るのでは無く、ひびの定時の仕事もちゃんとテレワークの中で納める、あるいはテレワークと省庁内での仕事の分配をする、というところから始めないと。この記事の言い方だけ聞いていると、省庁(会社)で仕事をするのは駄目だけれど、自宅からのテレワークなら深夜でも明け方でも仕事できるから問題無いだろ、といっているようにしか聞こえない。「テレワーク」という仕組みを取り込むことはこれからの社会を考えると必要だし重要だと思うけれど、それは単に場所を変えるだけのことでは無いと言う意識を持って取り組まないと、絶対直ぐに破綻すると思います。私も、今年でもう11年間テレワークをしているけれど、最初の頃は本当に手探りでやっていたけれど、やっとテレワークらしい生活スタイルが出来たのは、やはり1年2年過ぎてから。今は回りの理解もあるだろうし、そう言う社会的な仕組みも整っているから是非成功させて欲しいけれど、結果的に駄目だったと言われないように、そこは頑張って欲しいですよね。

いずれにしても、テレワークは残業の代替方法じゃ無い、ということはしっかり認識して欲しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿