2016年10月20日

Dynabookの歴史

来年三月末で、東芝のパソコン誕生の地である青梅事業所を閉鎖するというニュース。パソコンだけで無く、テレビなどの家電製品も開発していた事業所なので、規模としてはかなり大きな場所なんだろうなぁ。少し前に、富士通、VAIOとの合併話や、売却などの話が出ていた東芝のパソコン事業。その拠点が無くなって、これからどうするのだろうか。記事では、他の事業所・拠点に移動するとの事ですが、川崎周辺の既存施設に移動するんだろうか。東芝も、多分殆どの製品はOEM/ODMで製造しているだろうから、国内に製造拠点を持つ必要は無いのかもしれないけれど、それでも日本のトップメーカーの一つで、年間出荷台数も減りつつあるとは言え去年は130万台近く出荷したみたいだから、それなりに国内で対応する設備は必要だと思うんですよね。東芝と同程度の出荷台数の、HPとかDELL等海外メーカーにしても、国内に複数の拠点を持っていますから、それなりの場所は必要になると思うんですが。

日本のパソコン史の原点はNECだと思うけれど、ノートブックパソコンの原点はやはり東芝のDynabookですからねぇ。記事にも書かれているように「世界初のノートブックパソコン」と言って良いのだろうか。「ラップトップ」と呼ばれる、携帯型パソコンだけれど「ノートブック」と言うには少し大きいパソコンは、その頃に既に登場していたので、まぁその当たりは意見はあるだろうけれど、「パーソナルコンピューター」の理想として、アラン・ケイが提唱した「Dynabook」を名前に関して登場したから、当時を知るものとしてはかなりのインパクトもあったし、「あぁ、その名前使っちゃうのね」という不思議さもあったし(笑)。

暫く前に、Lenovoが富士通を買収するというニュースが出て、それだけでは無いけれどなかなか国内のパソコンメーカーの良いニュースが出てこないけれど、ここから東芝も挽回してくるんだろうか。今の何倍もの台数を裁いていた頃の設備を捨てて、最適化した設備で効率化する事は大切だと思います。少し前のニュースでは、赤字だったパソコンビジネスも黒字化したというニュースがあったと思うけれど、これでさらに競争力を得て盛り返してくるのか。一寸ずつでも元気を盛り返してきて欲しいですねぇ...

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