2016年10月29日

家電攻撃

先日もIoTデバイスに対してのウィルス攻撃の記事があったと思うけれど、身近な家電の隅々に今では処理機能が入っているから、これからは電子レンジとかひげ剃りとか、それこそもしかしたらテレビのリモコンなんかにも感染するトラブルが発生するかも。ウィルス感染の防御には、それ用のソフトを走らせる必要があるわけですが、IoT系のデバイス類はシステムリソースが潤沢にあるわけでは無いので、本来の機能以外のサービスを走らせるのはかなり大変。だからといって、何もしないわけには行かないけれど。

一つはIoT自身では無くその回りに防御用の装置やソフトを走らせるデバイスを接続して守る方法だろうけど、それもコストアップもあるし、デバイス自体を直接モニターするわけじゃ無いから効果も疑問。今のWindowsパソコン見たいな複雑なシステムになると、仕込む方も色々方法はあるだろうし、仕掛ける方も色々方法があるだろうけど、単純なシステムだとそれは難しい。でも、これからIoTデバイスはどんどん複雑化していくだろうから、その分危険性も増加していくことは確か。以前、中国の研究会社だったかな、車のネットワークに外部からアクセスして制御を奪うデモをしたけれど、車もエンジンすらモーターになって内燃機関が無くなる時代ですから、先ずは車のウィルス対策が最優先かもしれない。

通常のネットワークでも同様だけれど、例えば個人個人が固有のコードを持って、それを予め登録しておくと、それをキーにした暗号化データが提供されて、それでしか動作しないような仕組みとか作らないと、今のようにネット接続していると自由にアクセス出来るようになっていては拙いですよね。記事の最後には、エアコンを外部から操作する話が書かれているけれど、これだって使いようによってはその部屋に居る人に害を及ぼすことは可能だし最悪それによって死に至らしめることも出来る。病院なんかだと、さらに深刻なケースも。この辺りは、もう何十年も昔からイタチごっこを繰り返していて、未だにその結果は出ていないけれど、今のアーキテクチャーの電子機器が残る間はずつと続くだろうなぁ。ある意味、見えない戦争と言っても良いのでは無いだろうか。

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