2016年10月4日

ノーベル医学生理学賞

東京大学名誉教授の大隈良典氏がノーベル医学生理学賞を受賞。日本人のノーベル賞受賞は3年連続となる快挙で、日本人のノーベル賞受賞者は25名に。以前聞いた話では、ノーベル賞受賞者が将来の受賞候補者を推薦していくらしく、だから一度受賞者が出ると、段々とその国の受賞者が増える事もあるらしい。特に最近のように日本人の受賞者が続くと、それだけ候補者推薦の発言力も増えるので、今後もこの傾向は続くのかも。最も、受賞に値する研究活動・研究結果・そして実績がまだまだ続くかどうかは不明ですが。最近の受賞にしても、日本がバブルだった1980年代90年代頃の成果が今評価されていると言う事もあるみたいですが。それだけお金も合ったかもしれないけれど、余裕もあった時代だから当時「無駄」と思われていた実験なんかも可能だっただろうし。

基礎研究は物事の根幹に関わる事を解明する作業だから、勿論重要だし必要。ただ実際に我々の回りで商品化されるものはまだまだ先の事なわけで、そう言う意味で基礎研究から実用化研究に進みそこから商品化する事も必要。そういう部分は、何となくですがまだ欧米の方が進んでいるし早いと思う。そういうところもちゃんと整備していかないと、日本の経済にも影響するし、結局は遺産を食いつぶして終わりになりそう。

今年も残りの表彰対象分野でさらに日本人の受賞者が発表されるのだろうか。最近の傾向では、文系を縮小して理系へシフトしていくようですが、自分も理系出身としてそれ自体はうれしい事であるけれど、選択の幅という意味ではあまりそう言う垣根を作らず、自由な発想の出来る場をもっと提供していく必要があるのでは。ノーベル賞受賞者を輩出した大学は、例えばそれに応じた研究資金提供を次の世代に義務づけるとか、研究留学制度みたいな貢献活動を義務づけるとか、そう言うことで無理矢理にでも裾野を広げていく努力が必要じゃないかと。

さて、次の受賞者はどなたになるのだろうか。今回のように単独受賞というのは大変でも、共同受賞ならば幾らでも候補者はいる話も聞くのでちょっと楽しみに待ちたいですよね。

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