2016年7月11日

参議院選挙2016

昨日の参議院選挙、与党自公民が予想通りに議席を伸ばした一方、野党勢力は期待したほど伸びずに失速。結局、与党二党に憲法改正賛成の大阪維新の会などを合わせると2/3を超える結果になったけれど、自民党・公明党での2/3は達成できず、そういう意味では合格点の結果ではあったけれど、やや物足りない。議席的にも、前回が旧民主党への反発とアベノミクスへの期待で大幅に議席を伸ばしたのと比較すると一寸物足りない。

一方予想外だったのが民進党と共産党の結果。正直民進党はもっと議席を失うと思ったものの、以外に持ちこたえたという雰囲気。結構自民党と僅差での戦いを勝ち抜いた選挙区が幾つかあり、それが民進党に有利に働いたと言う事でしょうか。余り自民党の一人勝ち大勝しても望ましくないという真理が働いて、ある程度の票が民進党に流れたのかも。まぁ、その当たりが選挙システムの無意識の調整能力というか、ある意味自然の摂理なのかも。

一番ショックだったのは共産党じゃ無いだろうか。今回の野党統一候補をリードし、ある意味野党の中心勢力としてここまで振る舞い、事前の予想では改選議席を大きく超える10議席以上という調査報告もあったのに、結果的には議席は倍増したけれど、6議席止まり。本音としては、もう少し積み増しを期待していたけれど、結局野党候補に投票した人も、比例では共産党を避けて民進党へ流れたんじゃ無いだろうか。それが民進党がそれなりに全国区で議席を伸ばした理由じゃ無いかと。

ただ、一人区32議席の戦いで、自民党は21勝11敗と結構競り負けているのは、やはり今回の野党統一候補戦略がそれなりに効果があったと言う事なんでしょうね。問題なのは今後の選挙でも同様の行動を続けるかどうかということ。効果はあったけれど、共産党というアレルギーが強いことも分かったわけで、その判断は難しいかも。仮に、これまでのように分裂選挙になると、今回民進党に流れた他党の票が分散するわけで、そうなると僅差で競り負けていた自民党候補が逆に当選することになるから、結果的に相手に漁夫の利を与えることになるわけです。それを防ぐためにも統一候補戦術を続けるか、あるいては政党としての個性・独立性を主張するために、元の状態に戻すか、民進党としては厳しい選択になるかも。どちらに転んでも、内部がまたもわもわしそうだし。

さて、次は都知事選。どうなりますかねぇ...

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