昨日の、というか今年最大のニュースになるかもしれない、英国のEU離脱投票。事前の予想では、僅差にはなるだろうけれど、残留派が過半数を占めるのではないかと言われていましたが、逆の結果に。投票日の天気が悪かったので、残留賛成派が多い若者層の投票が減り高齢者が多い離脱はに有利になるのではと言われていましたが、本当にそんな結果になってしまいました。
もう一つの問題は、我々は「英国」と一言で言うけれど正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」という、複数の国(地域)の集合体。初めて聞いた時には、あの小さな島が更に分割しているのとビックリした記憶があります。今回の投票結果でも、北アイルランドとクレーとブリテン島北部のスコットランドでは、残留支持が大勢を締めましたが、それ以外の地域では離脱派が多く、最終的にはEU離脱が過半数を占めるという結果に。これを受けて、スコットランド首相は英国から独立し、単独でEU残留を目指すと言い出したし、北アイルランドもやはり独立して南アイルランドとの統一をする話が再燃してきたし、昔のようにアイルランド独立を賭けた内乱状態には戻らないとは思うけれど、かなり混乱しそう。
「離脱」と言っても直ぐに出来るわけではなく、これからEUとの諸々の条約・契約の類を見直していき、最短でも2年は準備が必要と言う話。その間に、どんなことが起こるのか非常に心配ですが、少なくとも昨日の離脱決定から大きく動いた経済への影響はかなりありそう。ポンドから逃げて、安定通貨である円が買われ、その結果久しぶりにUS$1=100円を切ることもありましたが、何とか終値では102円台で終わり、来週開けの動きが気になるところ。来週渡米予定の自分としては、この円高はまぁ追い風なんだけど、日本経済全体では余り好ましくないのかも。
で、この状況を受けて民進党の岡田代表は「アベノミクスの宴は終わった」と言ったらしいけれど、それってアベノミクスが成功していたことを認めることになるじゃん(笑)。そこは嘘でも「失敗しているアベノミクスが壊滅的になる」くらい言わなきゃ、あなたの立場なら。こういう時に、実は本音がぽろっと出てくるんですよね。こういうところが、詰めが甘いというか脇が甘いというか。で、EUとしては、数年後に英国が離脱することは仕方ないとしても、その為の影響はこれから最小限にするべくドイツ当たりが大車輪で仕事をし出すんだろうけど、問題はそれ以外の地域、特に英国とは香港経由で関係を持つ中国の状況。今回の件が引き金になって経済破綻に向かうのか、逆にこれを切っ掛けに破綻の崖っぷちから引き返せるか、今中国が一番大変なんじゃないだろうか。日本にとって怖いのは、前者の場合国内の不満をそらすために、南沙とか東シナ海で騒動を起こしそうなこと。それが最悪のシナリオなのかも。
この週末に、世界が落ち着くことを願いたいですね。あぁ、来週はアメリカは独立記念日でお休みか。かえって、変な騒動が起こらずに良いのかもしれない。いゃ、そう願いたいですね。
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