参議院選挙が昨日告示されて、暫くは選挙モード一色。今回から参政権が18歳以上に引き下げられ、現役の高校生の一部も投票できることに。その為、高校の中では選挙に関しての授業というか講習を行うところもあるそうですね。で、その話を聞いて思ったんですが、高校生も投票するから講習するのだろうけど、別に高校卒業後に同じような事を学ぶ機会って、これまでもなかったわけだから、今までは良かったのか、ということ。例えば、大学に進学した場合は、大学生の最中に選挙がある可能性が高いけれど、だからといって大学でそういう講習をするわけじゃない。高校卒業後就職して職場に入れば、そこでも別に初めての選挙だからと講習会なんて開いてくれるわけじゃ無い。
これまでだと、二十歳になった直後に選挙がある人が最も早く選挙を経験するんですが、逆に二十歳になる直前に参議院選挙が有った場合、最長二十三歳になるまえまでは一度も選挙が無い場合も。二十三歳と言うと、まだ大学生のケースもありますよね。それでも、二十歳を過ぎれば成人式も終わっていて「大人」だから、そう言うことも自然に身につけているだろうから、あらためて講習会みたいな事はやらなくても良い、と言う考えなんだろうけど、それって今回の高校生への対応を見ていると違和感を感じます。というか、高校進学をしない人もいるわけだから、本来なら義務教育の中学生の頃にそういう教育というか知識を与えないといけないんじゃないだろうか。勿論社会科なんかでは基本的な考え方とか教えているんだろうけど、結局は今回の年齢引き下げでそう言うことが不十分だったと言う事を明らかにしてしまったように感じますね。
それでも今の時代はネットがあるから、情報も調べることが出来るし、色々なグループで話をしたり尋ねたりすることも可能な分、まだ恵まれているかも。自分達の頃は、自分で本を読むか回りの限られた人に聞くしか無いわけで、だから結構偏った情報にしか得られない場合が多かったわけですから。まぁ、そういう意味で、今回の年齢引き下げに伴って、高校という多くの人が教育に接する場所で必要と思われる講習が行われるのは良いことだと思うけれど、出もこれ迄ってもっと酷い・不足した状態でずっときていたという証しでもあるんだなとも思うわけです。
ところで、今回は予め年齢引き下げの話しも分かっていたし、選挙のタイミングにしても参議院選挙と言う事で分かっていたから事前に対応も可能でしたが、今後は衆議院解散なんて言う場合には一月後くらいに直ぐに選挙があるわけですから、例えば高校三年になったら直ぐに講習会を開くとか、あるいは二年生最後に開催するとか、そういう対応が必要になるんだろうか。でも、いろいろな理由で年齢的にはすでに18歳を超えている高校生もいるだろうし、そういう人達への不均衡と言うか不公平さっていうのはどうだろうか。何かこれまでは二十歳ということでうやむやになっていた事が、今回の年齢引き下げで何となく表面化したような印象を受けますね。
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