2016年4月30日

危機管理の問題

高価な海外出張費問題から、今度は毎週のように湯河原の別荘に公用車で通う事の是非を問われている舛添東京都知事。公用車の利用規程には抵触していないようですが、問題はその頻度と場所ですよね。ほぼ毎週末は湯河原へ移動していて、しかも報道によると金曜日の午後3時頃には、もう退庁しているという話しも。都知事の勤務が、9時-5時の定時勤務とは思わないけれど、でも、それが月に1回とかならまだしも、ほぼ毎週となると都職員のモチベーションにも響くのでは。もっとも、石原元都知事の場合は、週に二日しか登庁しなかったとも聞くから、それよりはましかもしれないけれど。

もう一つは「湯河原」という場所。隣県の神奈川県内とはいえ、もう熱海の直ぐ横、神奈川県を横断した西の外れですからね。都内から移動するとなるとかなりの距離。釈明会見では、何か有った場合にも問題無いと説明しているけれど、あの熱海・湯河原から車で移動するとなると、かなり大変ですよねぇ。これが、年に数回、夏休みとか冬休みということで出かけるならまだ分かるけれど、毎週となるとそれって危機管理上良いのかという気持ちの方が大きくなります。勿論、同じ都内と言っても奥多摩とか奥の方だと湯河原以上に交通手段確保が大変かもしれないけれど、でも他県にいるよりはまだましな気もします。大体警備にしても、湯河原滞在中は神奈川県警が担当するのか、警視庁からどうこうするのか。

釈明会見を聞いていると、確かにそれぞの行動が何か違法行為脱法行為というわけでは無いけれど、納得するだけの説得力というか説明内容が的外れのような印象を受けます。例えばスイートルーム使用は、相手が尋ねてくる時に困るみたいな説明をしていたけれど、出張している側が相手を訪問するのが普通だと思うし、今回は自宅の風呂だと手術下股関節が伸ばせないと言うけれど、それなら自宅の設備を改善すれば良いようにも思うし。わざわざ湯河原へ通う理由としては説明になっていない気がします。例えば、高齢のご両親が生活しているので面倒を見ないといけないとか言うなら、まだ納得できるけれど。

結果的に、その行動自体に機器管理能力が疑われると共に、その理由付けというか説明内容にも機器管理不足が感じられるという結果にしかなっていませんね。それって、結局はその行動自体に大した理由が存在していないという証明にもなっていると思う。

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