2016年2月11日

ロボット作業員

産総研とAirbus、フランス国立科学研究センターで、飛行機の組み立て作業に日本の二足歩行ロボットHRP-2/HRP-4等を利用する研究が始まるという記事。記事にもあるように、人間の体格では作業が難しい場所での作業にはうってつけかも。1m20cmとか小型のロボットが最適の場所もあるだろうし、逆に2mとか大型のロボットが作業しやすい現場もあるかも。それぞに特化したデザインが出来るのも有利かもしれませんね。ただ、二足歩行ロボットも進化しているとは言え、不安定な製造中の機体の《修飾語の連続》中での作業に対応出来るのか。また、指先や手元の正確さは人間に叶わないだろうから、細かい作業は無理なわけで、どの程度の作業内容を任せられるのか、その当たりも不明。これからの研究課題なのかもしれないけれど。記事では、清掃作業、計器類の取付、計測などを行うと書かれていますが、逆にそれらの作業が今の作業工程のどれだけを締めているのか。極々少ない作業に投入するのは勿体ないし。清掃作業と言うのも、確かに単純作業でロボットに委譲するのは良いけれど、どれだけ綺麗に出来るのか難しいような。

確かPepperもフランス製だったと思うけれど、フランスってロボットに余り抵抗感が無いのかな。宗教観(キリスト教)から、欧米では人間の形に近いヒューマノイド型ロボットは敬遠されていると思っていたのですが。日本の場合は、アトムや鉄人28号からガンダム、エバと、ロボットと言えばこの形ですからね。ただ、機内での作業と言う点に絞るなら、ヒューマノイド型にこだわらなくても良いような気もしますが。

MRJやホンダジェットだけで無く、航空機産業ってこれからの「自動車産業」的な主力産業になると思うので、こう言う派生産業に関しても先に手を付けて優位性を確保して欲しいところですよね。特に日本が得意なロボットの世界ならなおさら。

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